あれから約2ヶ月。
あしたはクリパの千秋楽。
ということで、
今日はクリスマスイブです。
拓「ただいま〜」
…あれ、暗い。
今日の公演が終わり、
帰ってくると、家は静まり返っていた。
誰もおらん…?
いつもはあなたの家族も一緒にパーティーしてるのに。
どこいったんかな。
ガチャ……
リビングは、
ツリーの電飾と、キッチンのあかりで
少し明るくなっていた。
なんか、クリスマスっぽい()
拓「あ、」
ソファーには、あなたが寝ていた。
拓「あなたっ、」
あなた「ん〜… え?あ、おかえり?笑」
拓「ただいま?」
あなた「あ、メリークリスマス!! これ、よければ!」
あなたはそういって、
可愛くラッピングされた
少し大きめの袋を俺に渡した。
拓「なんやろ、開けてもいい?」
あなた「うん!」
リボンをほどき、
袋を開けると、
そこには、マフラーが入っていた。
拓「いいん!?」
あなた「うん!ちゃんとしたとこのやから、つけてっても恥ずかしく無いはず!笑」
…ほんまや、、
拓「ちょっと高かったやんな、、ありがとうほんま。」
あなた「ジャニーズに安物渡すなんてできへんよ笑 Jr.でも高いの身につけてるやん、、」
拓「関西はそこまでやで?笑」
あなた「たしかに、笑笑」
拓「…俺からもあるんやけど、、」
カバンから袋を取り出して、
あなたに渡した。
…なんか、固まってる?笑
拓「あなた?」
あなた「…まじですか?…これ、これ、、、ティ○ァニー、、」
拓「ん?」
拓「そーなん? お母さんが、これは絶対喜ぶから!って、笑」
あなた「…だって、こんな、中3が持つものやない、、、」
そーなんや。
あなた「あああ… どーしよ、、嬉しい… 開けていい、、?」
拓「あ、待って。俺がつける。」
袋から、箱を取り出して、
ゆっくり開けた。
あなた「ぐはっ、、ネックレスや、、かわいい、、、ジャニーズJr.恐ろしい、、、こんな稼いじゃうねんな((( すごいわ、、」
ぐはって、笑
拓「つけるで?」
あなた「うんっ///」
あなたの後ろに回り、
ネックレスをそっと首にかける。
…距離近い、
なんでこんな甘い香りするんやろ。
…背中、ちっちゃいな。
あなた「っ!?」
俺は思わず、あなたをぎゅっと抱きしめた。
あなた「…//」
あなたは、その小さな手を
俺の腕にそっと添えた。
拓「今日は恥ずかしがらへんの?笑」
あなた「…恥ずかしいよ、笑 でも、クリスマスやし?って、意味不明やな笑笑 たくこそ、恥ずかしくないん?」
拓「…俺、今顔真っ赤やで。たぶん。」
あなた「見たい。」
拓「いやや。」
…何やこれ。笑
あなた「あっ…」
ん?
あなた「外…」
拓「雪…?」
すごい。
ホワイトクリスマスや。
拓「外、行ってみる?明日から冬休みやし。」
あなた「でも…明日クリパ最後やで?疲れ溜まってるやろうし、、」
拓「俺は大丈夫やから。」
あなた「じゃあ、、行く!コートとってくるね?」
拓「うんっ。」
…マフラー、早速つけちゃお。
ほんまに嬉しいわ、、
ネックレスも、
めっちゃ喜んでくれたし。
ほんま、よかった…
てゆうか、お母さんとか、どこいったん?
…気、きかせてくれたんかな。
たぶん両想いなんばれてるし。笑
あなたと2人でクリスマスとか、
しかもホワイトクリスマスとか、
最高やん…
ガチャッ
あなた「おまたせっ」
ふわっと笑顔を浮かべるあなたに、
顔が熱くなった。
拓「じゃあ行こか…///」
あなた「え、何照れてるん?笑」
拓「なんでもないっ///」
赤くなった顔を、
マフラーに埋めて
少しだけ白くなった道へ歩き出した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!