髪を乾かし終わった後、振り向いてお礼を言った
髪乾かすの面倒なんだよね…
そう思いながら、樹の隣に座った
乾かして貰ったばっかりの髪に触れながら、樹は言った
樹の手は、私の後頭部へ移動し、キスをした
触れるだけの軽いキス
なのに、もっと…って思う私が居て
唇と唇が離れて、樹が目が合い
私からキスした…
樹は、避けること無く、
私のキスに応えてくれた
彼との淡白なキスと違って
樹とのキスは、甘ったるくて…
樹に酔ってしまいそうなくらい…
気付けば、キスの合間に声が漏れて
私のアソコが、キュンとして
そう呟いてた…
樹は、何も言わず優しい目をして、私を抱いた
行為後…
そう言いながら、頬にキスしてくれた
樹は、そのまま立ち上がり
洋服を着た
そう言いながら、後ろからハグして私の顔を後ろから覗き込む
樹と目が合う
名前を呼ばれて…
キュンとして…
樹の唇から目が離せなくなった
何なのこの気持ち…
感じたことのない感覚…
キュンとするような…
でも、少しチクッとするような…
感覚…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。