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2021/07/18

第20話

19




しばらくして、





空港の到着ゲートから、彼が出てきた






スマホの電源を切った







久しぶり





そう彼と挨拶を交わし、手を繋いで車に行く







彼は、嬉しそうで




そんな顔を見てると私も嬉しくなる








食事をしながら結婚式の話をして





新居に向かい





新たな生活を始める







お風呂に入り、一緒にベッドに行く








でも、樹のように腕を伸ばして待ってては、くれない






ベッドに入っても




キスしては、くれない








彼は、疲れていたのか、すぐに寝てしまった








樹…







じゅり…







じゅ…り…









会いたい…








時計は、12時を過ぎて日付が変わっていた











じゅり…会いたいよぉっ…








ベッドから抜け出して、声を殺して泣いた










1度泣き出すと、涙が止まらなくて…







呼吸も出来なくなって来て…








いっそこのまま死んじゃいたい…









じゅり…会いたい…











好きすぎて…






苦しい…






じゅり…















離れたのは、私からなのに…






こんなにも、大好きで…








大好きで…







大好き過ぎて…









ごめんね…







樹…


















私は、自分に嘘をついて




彼との生活を送った








彼とキスを交わす






樹のような






甘くて愛おしい優しいキス






では無い








キスをしている自分に少し嫌悪感を感じるようなキス






こっそり唇に付いたLipをこすって1度落とし






塗り直す…










何度も何度も…






Lipを塗っても






樹の記憶は、上書き保存されないまま








彼の前で、どんなに着飾っても







樹なら…って、ことばかり考えてしまう














樹に似た香りをついつい探してしまう











あの香りと優しさに、包まれたいと思わない日は、今も無い





樹は、元気かな…






樹に貰ったゴールドのブレスレットを見ながら





思った