第3話

story three
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2018/08/02 02:02
死神
おりゃー!
死神が斧を振りかざしてきた。
そら
……
シュッ
死神
あれ?いない……
そら
後ろだよ
死神
!?
ドカンッ
死神
うっ!
私は死神を足で蹴っ飛ばした。
威力がありすぎたのか、遠くまで飛んで行ってしまってなかなか立ち上がらない。
死神
くっ……!
そら
どうしたの?もうおしまい?
死神
な、なぜだ……ハーフなんだから威力も半分なんじゃ…….
そら
そんなことないよ、ハーフだからこそ強いんだよ
そら
ハーフって珍しいから神様が特別に力をくれたらしいよ
死神
そ、そんなの……
そら
だからさー、逃げるなら今のうちだよー?
死神
……
そら
あ、そっかー、死神の世界に戻ったとしても消されちゃうのかー
死神
!?
そら
どっちも死んじゃうなんて不幸だね〜
そら
ならさ、私が消してあげるよ
死神
お、お前……
私は手を振りかざした。
くう
やめろ
死神
……?
そら
くうにいちゃん……
くう
そんなことしたいって本当に思ってんのか?
そら
そ、それは……
くう
そらは、そんな子じゃなかっただろ?
そら
うるさい……
くう
なんでそんなことするようになっちゃったの?
そら
違う……
くう
そらは、
そら
うるさいうるさいうるさい!!!
なんでにいちゃんが!
にいちゃんが私の気持ちわかるわけない!!!
くう
そら!
そら
殺してやる!こいつを!こいつを!!!!
死神
!?
私は死神に近づいた。
こいつを絶対殺す!殺してやるんだ!
そら
!?
体が動かなくなった。
そのとたん、気が遠のいてきて……
バタン!

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