あれからあいつはずっと俺の隣にいてくれた。
俺はあることに気づいた。
いつも笑顔のあなたが、今日はちょっと違う。
めっちゃ真顔で、静かだった。
あなたは笑顔で、いくら病院だから静かにしろ。って言われても
うるさくするやつなのに。
どうしたんだよ。
それは直ぐにわかった。
学校で。
俺はあなたと一緒に購買に行く約束をしてた。
まだ迷うらしい。
1人で行っちゃったかな?
でもなんか怖くなって学校のあらゆる場所を探した。
隣にいるあいつって…
榊じゃん。
え、死ねって…
榊があなたを殴ろうとしてた。
俺は、瞬発的にあなたの前に行った。
俺は走ってあいつを止めることを考えた。
でも後ろには今にも壊れてしまいそうなあなたがいることに気づいた。
gyu❤️
こいつ、無理ばっかしてる。
俺はあなたの手首を掴んだ。
その言葉で、あなたは泣いていた。やっと泣いてくれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。