˗ˏˋ　 過  保  護  の  ワ  ケ  (  番 外 編  ) 　ˎˊ˗

　　事件の日､ みんなが帰った後のお話 𓂃𓈒𓏸

　　田中 ．｢　 ……… 　｣


　　『　 … 樹 ~ ､ ?  やっぱり､ 怒ってる､ ？ 　』


　　田中 ．｢　 … はぁぁぁぁぁあああ 　｣


　　(  樹があなたの前に屈んで手を握る  )


　　『　 うわっ､ えっ､ ごめん､ 　』


　　田中 ．｢　 … 怒ってるよ｡ そりゃあ 　｣


　　『　 … うん､ ごめん 　』


　　田中 ．｢　 あなたじゃない 　｣


　　『　 っえ､ 　』


　　田中 ．｢　 あのクソジジイだよ有り得ねぇ
　　　　　　　もっとちゃんと俺が見とけばよかった … 　｣


　　『　 ちが､ 樹は悪くないじゃん 　』


　　田中 ．｢　 … 俺が､ 守るって決めたんだよ 　｣


　　『　 私そんなの嬉しくないよ 　』


　　田中 ．｢　 っ､ 　｣


　　『　 守られて嬉しい､ なんてタイプじゃないこと
　　　　 誰より樹が一番知ってくれてるんじゃないの? 　』


　　田中 ．｢　 … そうだけど､ 　｣


　　『　 守る､ 守られる､ なんて関係性いやだよ 　』


　　『　 樹が困ってる時は私が助けて
　　　　 私が困ってる時は樹が助けてくれる 　』


　　『　 昔から､ 支え合ってきたじゃない 　』


　　田中 ．｢　 … 　｣


　　『　 それに､ 私 田中家の女だよ ? 笑
　　　　 舐めてもらっちゃ困るんだけどなぁ~ ? 笑 　』


　　田中 ．｢　 … 震えてたくせに､ 　｣


　　『　 う" ｯｯ､ それは否定できない … 笑 　』


　　田中 ．｢　 支え合う､ 　｣


　　『　 … うん､ 守られてばかりなんていや 　』


　　田中 ．｢　 … じゃあさ､ 今俺困ってるから助けてよ 　｣


　　『　 え､ 　』



　　ぎ ゅ っ   (  樹があなたを抱き締める  )



　　『　 う" ｯｯｯ … いや樹 くるし､ 　』


　　田中 ．｢　 うるさい｡ 今日は我慢して｡ 　｣


　　『　 … 樹､ 泣いてる､ ？ 　』


　　田中 ．｢　 … うるざい､ 　｣


　　『　 ｻｰｾﾝ 　』


　　田中 ．｢　 … マジで､ 心臓止まった 　｣


　　『　 うん､ 　』


　　田中 ．｢　 あのジジィマジで許せねぇし､
　　　　　　　出来ることならあの場で殺したかった 　｣


　　『　 え､ こわ 　』


　　田中 ．｢　 … でもなんか､ あんなジジィより
　　　　　　　そこで震えてるあなたしか見えなくて 　｣


　　田中 ．｢　 あなた見たらジジィどうでも良くなった 　｣


　　『　 … ごめんね､ 心配かけて 　』


　　田中 ．｢　 あなたはもっと心配かけていいって
　　　　　　　昔からずっと思ってたし言ってきたけど 　｣


　　田中 ．｢　 … こういう系は二度としないで 　｣


　　『　 はい､ 絶対にしません 　』


　　田中 ．｢　 自分を大切にして｡  　｣


　　田中 ．｢　 俺が大切にしてる物でもあるから
　　　　　　　マジで国宝とか世界遺産より大切にして 　｣


　　『　 うん､ 笑 　』


　　田中 ．｢　 っあーもう､ マジで~…
　　　　　　　じゅったんの涙は貴重なんだからな~ 　｣


　　『　 しばらくは見ない事だけを祈ります､ 笑 　』


　　田中 ．｢　 ん､ そうして｡ 笑 　｣


　　『　 … 樹がモテる理由がわかった気がする 　』


　　田中 ．｢　 俺あなたにモテればそれでいいんだけど 　｣


　　『　 血繋がってますよ忘れないでね 　』 ←


　　田中 ．｢　 えーケチー 　｣











　　それから抱き合ったまんま､

　　しばらく他愛もないような話をしていたそうです…♡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　next .