福本side
それからどれだけ時間だったのだろうか?1時間くらいたったような気がしてたけど、実際は10分しかたってなかった。
福本「あかんな、これ…こんな顔見せれへんわ」
鏡を見るとそこには、目がパンパンに腫れたブサイクな顔があった。
ガチャ
帰ってきちゃった。今の顔を見られたくなくて、咄嗟に隠れた。
正門「ただいま〜あれ?おらんの?」
必死になって探してくれてる。かわいらしい女の人と歩いてたくせに…勘違いさせないでや…
そう思うとまた、涙が溢れてきた。
正門「あっ、いた!え?どーしたん?なんで泣いてるん?」
福本「まっさんのせいやもん…」
正門「え、、、え?」
福本「まっさん、女の人と歩いてた…」
正門「あ、あれ?ねぇーちゃんやで」
福本「へ?」
正門「今日、ねぇーちゃんと出かけるって言ってなかったっけ?」
福本「聞いてない!」
今度は安心して、涙が溢れてきた。
その顔を見られたくなくて、まっさんの肩に顔をうずめる。
正門「なに?嫉妬してくれたん?かわええな〜」
福本「うっさい////かわいない!」
正門「ほら、顔見せてや〜」
福本「やだっ」
正門「えー、なんでよ〜」
福本「やなの!」
正門「大晴は、どんな顔も可愛ええで」
福本「うっさい/////」
正門「耳まで真っ赤になったで笑」
福本「まっさんのせいやもん」
正門「かわええな笑」
福本「っ////」
正門「チュッ」
耳にキスされた。その拍子に顔を上げると、ほっぺをつままれた。
正門「捕まえたっ(*^^*)」
福本「ひゃいしゅんにょっ!(なにすんの!)」
正門「やっぱりかわええやん。チュッ」
福本「んっ////」
今度は、唇に…
これが僕らの甘い夜の始まりの合図となった。
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しばらく更新してなくてすみません!話が思いつかなくて…これからも亀更新にはなると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。