第10話

4、姫の悩み事
2,503
2020/04/20 03:29
健side

2人、歩く帰り道
風の音さえ聞こえる静けさ
いつも通りのはずなんだけど、どこか違う
いつもより空気が重い気がする



健:大晴、どーしたん?

大晴:……



俯きながら沈黙を貫く大晴



健:そこの公園で話そうか

大晴:(。_。`)コク



大晴を連れて、人気の少ない公園のベンチに2人並んで座る。



健:どーしたん?なんかあったんちゃうの?

大晴:ゥゥ。・(つд`。)・。



大晴がいきなり泣き出すから焦った。前にもあったような気がするけど、そんときはまだ先輩と後輩の壁があったから涙は見せてくれなかった。ここまできたってことは結構の進歩やな



健:大晴、俺になんで泣いてるか教えてくれへん?

大晴:(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 



おい、涙目&上目遣いはあかんやろ。



大晴:あんな、もうしんどくなっちゃった

健:え?

大晴:ギャグをすること…でも、今さら変えられないし…ギャグを求めてくれる人もいっぱいいるし…



ぽつりぽつりと今の悩みを打ち明けてくれた



大晴:でもな…新しいギャグが生まれへんねん……前までは高頻度で生まれてたんやけど…今や、なんにも出てこない……だから既存のギャグをやってるねんけど…飽きられたらって思うと怖いっ(。•́ωก̀。)…グスン

健:ありがと。話してくれて。お前も悩んでたんやな。気づいてやれなくてごめんなヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙

大晴:ありがと…

健:大晴、よく聞け
俺が晴れて欲しいって思えば晴れるねん
ただし大晴、今のお前は雨や

大晴:へ?

健:小島の名言!
大晴はずっと晴れてて欲しい。大きく晴れるって素晴らしい名前をつけて貰えたんだからな。ギャグは俺も協力する。辛くなったらいつでも俺に頼れ。大晴よりはつまらないかもしれないけど、ISLAND TVの締めのギャグぐらいならできるで。

大晴:ありがと。

健:よし!しんみりした空気はおしまいや!これから飲みに行くで〜!大晴が20歳になってから初めてちゃう?今日は、俺のおごりや!

大晴:え?悪いって。俺の方が先輩なのに…

健:大晴の方が年下やん笑
俺の方が先に20歳になったんやからな

大晴:まぁ、そうやけど

健:ほら!グチグチしとらんと飲みに行くで!

大晴:待ってや〜



大晴も笑顔になってくれたし、俺ええ仕事した?笑

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