大晴side
実は今日、ずっと頭痛いねん。誠也くんの声がすごい響く。でも、その原因は分かってんねん。最近、徹夜続きだったから。焦りと不安で全然寝れなくて。もっと頑張らな、みんなに追いつけるように頑張らな。昼は、ベース練習と勉強,夜は2時くらいまで勉強。そして、そこからお風呂入ったり、歯磨いたり、結局寝るのは3時過ぎ。で、起きるのは仕事ない日は大学があったりするから6時30分。3時間半しか寝れてないねん。でも、今の俺には寝てる時間さえ惜しいから……
健:大晴、次俺らやで。大丈夫か?
大晴:うん。ありがと。
今日は、クールめの撮影でよかった。
ス:大晴くん、小島くんの方見ようか。
大晴:はい
カ:おっ、いいね〜その顔いいよ!
今は、俺が座ってて立ってる小島を見上げてる感じ。今の俺にとってはすごいありがたい。
カ:はい!OK!お疲れ様!
健&大晴:ありがとうございました。
急に立ち上がったからめまいがして
あれ?景色が歪んでく。俺、どーなった?
健:大晴!大晴!
小島の声が遠くに……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。