第212話

赤ver.
1,993
2020/11/04 13:44
福本side


ガチャ


あっ、帰ってきた。泣きすぎて目が腫れてるから、それを見られたくなくて自分の部屋へこもる。


末澤「ただいま〜!あれ?大晴、まだ帰ってきてへんの?もう帰ってきてる時間なのにな。たいせ〜!」


いつまでもこうしてる訳にはいかへんよな。別れを切り出さないと…


ガチャ


末澤「あっ、おったん?返事してくれればよかったのに」

福本「ごめん…」

末澤「どーしたん?いつもの大晴やないな」

福本「なあ…別れよ」

末澤「は?」


僕から別れを切り出した瞬間、時が止まったような気がした。


末澤「なんで?おれ、なんかした?」

福本「見ちゃってん…ほんまは、女の子の方がええんやろ?」

末澤「は?俺は、大晴だけやで。」

福本「嘘つかんといて!」

末澤「うそちゃ…」

福本「じゃあ、なんで!なんで、女の子と歩いてたの!」

末澤「え?今日は、幼なじみの奥さんのこと?」

福本「え?」

末澤「今日、久しぶりに幼なじみと会ってん!それで、ご飯食べに行っててんけど、大晴が見たのは、その幼なじみがトイレ行ってる時ちゃうかな?」

福本「えっ…うそ…でも、めっちゃ仲良さそうにしてたやん!」

末澤「そりゃあ、仲ええで笑 その奥さんも中学からの同級生やからな笑 ほら」


そう言って、誠也くんが言う幼なじみの結婚式の写真を見せてくれた。


福本「あっ、この人や…僕の勘違いなん?」

末澤「そういうことやな笑 なに、嫉妬してくれたん?かわええな〜笑」

福本「うっさい////」

末澤「俺は、大晴一筋やで チュッ」

福本「んっ////」


そこから2人で、甘い時間を過ごしました。

プリ小説オーディオドラマ