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第214話

黄ver.
1,371
2020/11/29 03:05
福本side

ガチャ


帰ってきた。恐る恐る玄関へと向かう。


リチャ「ただいま。」

福本「なあ…リチャくん…」


声が震える。聞かなくちゃ…今日、女の人と歩いてたのを見たこと。僕のことを嫌いになっちゃったのかって…別れた方がいいのかって。
でも、やっぱり怖い。声に出来ない。


リチャ「ん?」


いつもの優しい笑顔で待ってくれてる。その顔を見たら余計に言い出せなくて、代わりに涙が溢れてきた。


リチャ「どーしたん?」

福本「。゚∵・(ノД`)∵゚。 うわああん」

リチャ「おぉ…どーしたん?言える?」

福本「リチャっくん、ぼくのことっ、きらいっ?グスッ」

リチャ「大好きやで」

福本「なんでっ、なんでっ」

リチャ「ゆっくりでええから、話してくれる?」

福本「おんなのひとのほうがええのっ?」

リチャ「え?もしかして、みてた?」

福本「やっぱり…グスッ 別れよっ…」

リチャ「ちゃうから」

福本「なにがっ!」

リチャ「あれは、道案内してただけ」

福本「へ?」

リチャ「外国人がさ、英語で道聞いてきてん。俺、英語話せないから、連れてってあげただけやわ笑」

福本「んっ?」


予想外の答えすぎて、変な声が出た。


リチャ「俺には大晴だけやで」

福本「うそっぽい…」

リチャ「えぇ…」

福本「リチャくん、嘘つきやもん」

リチャ「ちゃうわ!」

福本「じゃあ、僕のこと好きっていう証拠見せて」

リチャ「寝かせへんけどええ?」

福本「んっ/////」

リチャ「じゃあ、ベッド行こうか(*^^*)」


ほんとに朝まで愛し合った。
次の日、腰が痛くて動けなくなったのは、また別のお話。

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