晶哉side
盗み聞きはあかんってわかってるんやけど、聞こえてしまったからしゃあない…
誰かと楽しそうに話してる大晴くんの声を聞くと胸が苦しくなる。
大晴:恭平と話してるの楽しい!
え?話してるの恭平くんだったん?Aぇ!group以外で大晴くんを狙ってる人。1番の危険人物や。
大晴:俺も好きだよ。
僕は我慢ができず、大晴くんの部屋の扉を開けていた。
晶哉:大晴くん…
大晴:え?まさや!?
恭平:え?なに?まさやが入ってきたん?
ええな〜大晴くんと毎日会えるなんて
晶哉:それは、メンバーの特権ですから!
大晴くんに抱きつく。
大晴:まさやどーしたん?
恭平:ちょ!お前!大晴くんから離れろや!
大晴:ちょっ、ごめん!1回切るな?
恭平:え?ちょっ!
プツッ
晶哉:ごめんなさい…
大晴くんから離れる。僕のために電話切ってくれるなんて優しすぎやろ。
大晴:まさや?どーしたん?なんかあった?
晶哉:僕じゃダメですか?
もう自分の気持ちが抑えられず、伝えてしまった…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。