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俺が勇気を出してマサイに告白したあの日。
そう伝えたあの日。
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにそう言ったマサイ。
俺は嬉しさのあまり、泣きそうになりながらマサイに抱きついた。
なんて、ビックリしながら嬉しそうにしてたよな?
俺はこんな幸せな日々がずっと続くと思ってた。
俺とマサイは恋人同士になってから、色々な所に行ったし、恋人らしいことも沢山してきた。それはもう、幸せだった。
こんなに可愛い彼氏を持てて嬉しかった。
でも、その幸せも壊れたんだ。
ーーーーーーマサイノテニヨッテーーーーーー
ーーーーーーデモ、オボエテナイカ…
オマエガコワシタッテ。
ジカクハナイヨナァ…?ーーーーーー
何度も俺以外の男とは話すなって注意したけど、
って、言ってたよな?お前がよくても、俺がダメなんだよ…
お前が俺以外の男と話してるのを見ると、俺の心の中にドス黒い感情が渦を巻くのが分かるんだ。
しばらくこの感情について考えた。
ーーーーーーーーアア、ソウカ…ーーーーーーーー
この感情の「ショウタイ」が分かった。
お前と「ズットイッショニ」いられる方法は、「コレ」しかないな…
俺は1週間後、マサイを俺の家に呼んだ。
えっ?
この1週間、何してたかって?
マサイをコロス計画を立ててたんだ。
だって、そうすればずっと一緒に居られるだろ?
我ながらいい考えだよな、、おっと、、
ーーーーーーーーマサイガ、キターーーーーーーー
俺はマサイの元に行き、優しいキスをした。
マサイは嬉しそうな顔をしている。
俺はマサイに、
「適当に座ってて。」
って、言うと、紅茶を用意した。
マサイはリラックスしてテレビを見ている。
ーーーカワイイナァ…。
オレノイトシイコイビト…ーーー
俺も紅茶を飲みながら、しばらく他愛もない話をした。
ーーーーーーーモウソロソロカナーーーーーーー
俺はマサイに抱きついた。
俺は隠し持っていた包丁を、マサイに向かって笑顔で降り下ろした。
マサイは目を大きく見開き、掠れた声で、
マサイの心臓の鼓動と共に流れるマサイの血液。
マサイが何かを言おうとしたが、限界が来たみたいだ。
俺の腕の中でマサイは事切れた。
辺りにはマサイの血。
ーーーーーオレノ、ダイスキナヒトノチーーーーー
俺は動かなくなったマサイを、風呂場に引き摺り、解体した。
頭、胴体、腕、足…
一つ一つバラバラにしていく度に、血が滝のように吹き出す。
返り血を浴びて、俺の服も赤く染まった。
俺は、マサイの血で汚れた風呂場で、
マサイの頭を抱えて
笑って言った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!