第94話

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2021/12/12 01:41
ソア
え、会ったの?
鉢合わせ?
あなたは何も言われなかったの?
u
うん


…確かに


イェソさんとドユン?さんが一緒にカフェに入ったから
ソクミン先輩は関係を疑ってイェソさんを外に出した

私とソクミン先輩が一緒にカフェにいたことは
疑わないの?昨日会釈しただけだけど。

私はドユンさんに「覚えときなよ」って言われたことしか
記憶に…ない



ソア
えー、なんか修羅場
u
ソクミン先輩ってとことん可哀想だな…


カフェの外で2人が何を話したかって、
ドユンさんとはどうゆう関係かを聞いたら
「友達みたいな人」って言われたらしい。

みたいな人、とは?
疑われたいのかな、そんな変な人いる?


でもそうやって曖昧に伝えるイェソさんの心理も気になる。もういっそ探偵する?(すな)



…私ならそんな思いさせないのに


ソア
で、ソクミン先輩と何話したの?
u
いやー、あの後ソクミン先輩ソワソワしてたから解散した
u
イェソさんのところ行ったんだと思う
ソア
もし彼女とソクミン先輩が別れたとして、
ソクミン先輩があなたのこと好きになったら
どうするの?
u
え、そりゃ…
ソア
気づいてるでしょ?
ソクミン先輩がどんな人で
どんな風に尽くしてくれるか
ソア
それ、あなたは耐えられる?
u
わかんないよ…


どんな人かはわかる。
優しくて、人思いで、心が綺麗な人、
だと思ってる。

もし…うん、もしも付き合えたとして
私がソクミン先輩と別れたくなったとき、
それは容易ではないと感じた。

決して悪くないソクミン先輩の好意が
重く感じる日がくるのかな。

そんなこと考えている暇なんてないし、
ただ私は純粋にソクミン先輩のことを好きでいたい、
付き合ってわかることってたくさんあるよね?

そこで気づけばいいと思うの。





ソア
はあ、購買行くか
u
おっけー


向かっているとミンギュ先輩を発見。
その隣にはソクミン先輩とミョンホ先輩。
こっちに気づいて歩いてくるから
私とソアは足を止めた。


ソクミン
昨日はごめんね
u
いえいえ…
ミョンホ
聞いたよ、ヌナに会ったって
u
あはは…
ソクミン
ソアちゃん今日さ、
お昼ミンギュたちと食べてもらってもいい?
ソア
いいですよ、
今日はミョンホ先輩に奢ってもらお^^
ミョンホ
いいよ
u
わ、私は…?
ソクミン
あなたちゃん借ります^^
u
え、ちょ、
ミンギュ
バイバイ^^




手首を引かれて前に進む身体。
ふたりきりになれると思い嬉しくなったのもつかの間、
私は立ち止まった。








ソクミン
だめ…だった?
u
わ、私をどうしたいんですか…?
u
ソクミン先輩…私を振り回してる


どんどん好きになるのもいつの間にか辛くなる
叶わないのに惹かれて、でも諦められなくて。
バカバカしいのに…でも好き


u
あっ…なんで…

きゅっと再び手首に入る力。
さっきよりも早く進む足。



ソクミン
俺も助けて欲しいんだ
u
な、なんて…?
ソクミン
俺を…助けてよあなたちゃん…
u
へ?


あぁ、今の言葉聞き取れなかった。
自分のこと「俺」呼びしてることしか
頭に入らなかったー…





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