“ 振り回して欲しい”
“ イェソヌナから俺を奪ってよ”
何回リピートしたかな、ってぐらい繰り返してる。
考えようにも難しいというか、
なぜ私が?というか…
私が振り回されてるのになー…
ぼーっとしながらも頭の中にはずっとそのこと。
仮にソクミン先輩を奪うとして、
それって別れさすってことだよね?
別れた時が来るってことは
ソクミン先輩はイェソさんのこともう好きじゃないよね?
それって私が奪ったってことだよね…?
お昼食べたあと
ソクミン先輩と手を繋いで降りたけど
これといった答えは出さなかった。
イェソさんが好きなのに、
100%好きなのに
そのソクミン先輩の心を99%にして、80%にして
10にして、いつかは私に向かせるって…
そんな無理やり好きになってもらうようなこと…
ミンギュ先輩が買うものをレジしてから
今日のバイトは早上がり。
イートインでホクホクの肉まんを食べながら
頭の中は少しソクミン先輩のこと。
隣で私より大きな口で肉まんを頬張るから
私も負けずと口に入れてみる。
1年違うだけでこんなにも大人。
ソクミン先輩もミョンホ先輩もこの先輩も
全部の行動がスマートっていうか…
顔がいいからそう思うだけか←
余計わからなくなる。
ミンギュ先輩は私の不安な部分もわかってくれてるの?
奪えなかったら私、ただのおじゃま虫なんだよ。
まず方法を知らないし、
心理的作戦か肉体的作戦かもわからない。
こんな片思い…したことない
後悔したくなかったらしてみるべきか、
ソクミン先輩を助けると思って…
私の感情は、先輩への気持ちは無かったことにして
ソクミン先輩を奪おうか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!