第101話

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2022/04/22 13:40

いや、今のは怒ってしまってたか。


u
ソアの話聞く予定になったので
教室で食べようかと…
ソクミン
んもう…言って欲しかった
u
わっ…

両手でいっぱいに私を抱きしめて、
嫌でもドクドクと波打つ心臓。



ソクミン
俺も悲しいよ…?
u
…知ってます
ソクミン
じゃあ傍にいてよ…
ソアちゃんだけなんて、ダメ
u
ソクミン先輩とゴタゴタしてたので
ソアの話聞いてあげられてなかったんです
ソクミン
…それは…そ、その、ごめんだけど


肩を軽く押したけど
逃がさまいと締め付けられる。

昨日のちょっと強引なソクミン先輩がまだ
どこかに隠れてる。




u
ソクミン先輩彼女いるってみんな知ってるのに教室であんなこと言ったらダメですよ
ソクミン
でも慌てて出ていこうとするあなたちゃんの方が怪しかった
u
…すみません


ようやく腕が解けたと安心すれば次は指が絡む。

…いいじゃん、言わないから。
表情にも見せないからドキドキしたって、、
いいよね?



ソクミン
でも昨日、キスしたりしてごめんね
u
…はい
ソクミン
なんか…なんでだろう。
ソクミン
あなたちゃんには触れたくなる…
u
だからそれは八つ当たr…
ソクミン
そうゆうのじゃなくて、ただ、
こうやってほっぺとか…
u
…先輩…

揺れる指先が首筋を通っていく。

私は彼のネクタイの結び目を見て、
静かに息をした。

だって、どんどん引き寄せられる。

頬をその大きな手で包まれれば
ソクミン先輩が眉を下げて私を見つめている。




ソクミン
…いい?
u
だ、だめ…
ソクミン
お願い

弱々しい声はわざと?
でも悲しい心の声にも聞こえる。


いい?

だめ

触れたい

でも、


意味もなく続くやり取り。


先輩の目に今映っている人は私で、
想っている人はイェソさん。


こんなの…









ソクミン
待てない…
u
んっ…もぉ、、っ…


荒く触れて、ちゅっと吸われていく唇。


ほら、八つ当たり…






u
っ、はぁ…


表情を見ればちょっとスッキリしている顔。


また私を抱きしめて首にすりついてきた。




u
どしたんですか?
ソクミン
ううん、なんでもない
ソクミン
今日バイト?
u
はい、22時まで…だったかな
ソクミン
迎えに行こっかな
u
イェソさんの所行かないんですか?
ソクミン
うん、こうやって離れていく準備するの。
あなたちゃんに引っ付いてたら
ヌナのことも忘れられそうなんだ。


甘ったるい言葉。

目眩がした。



好きなくせに、そうやって我慢して嘘ついて。





でも変だ私。
u
ごはん買ってくださいね?
ソクミン
いいよ〜何食べたい?
u
お弁当がいいです
ソクミン
じゃあ買ってからイートインで待ってるね
u
はーい♪



まさか、私、


奪えるかも


なんて思ってないよね。









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