第102話

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2022/05/17 11:17
ミンギュ
あーやば、アイス食べたいわ…
u
働いてください
ミンギュ
だって客が来ないんだよ〜
u
確かに…ㅎ


ソクミン先輩いつ来るかな、今日はどんな格好だろう。
お弁当何にしようかな〜って、浮かれている私。

自分でもおかしいと思ってる。

前までは、「いや、奪ったとて」
みたいな感じで諦めている前提、
私は先輩のこと好きじゃない設定で接しているのに
昨日からあんなキスしてきたり、泣かれたり。

そんなことされたら放っておけないし、
やっぱりそばにいたいって思う、思っちゃう。




u
いらっしゃいませ…

ソクミン先輩かも、そう思って顔を上げれば
見覚えのある女性。

イェソさんだ。










イェソ
あっ、この前の…ソクミナと一緒にいた子?
u
あ、はい…


やっぱり浮かれてた、
やっぱりソクミン先輩のこと好きじゃない
昨日も今日も先輩が勝手にキスしてきた

さっきの気持ちは一旦、即削除

今はソクミン先輩のお友達設定



イェソ
こんな時間までお疲れ様ㅎ
u
ありがとうございます…


笑顔、かわいい。
それにスマートで綺麗。
緩く巻かれた長い髪、毛先までくるんとしてて…

大人だ、そう感じる。

この人がソクミン先輩の好きな人。



ミンギュ
大丈夫?
u
えっ?
ミンギュ
なんか悲しい顔してるっていうか、
うん、心配っていうか…
u
大丈夫ですㅎ



大丈夫大丈夫、だって…




イェソ
ポテトひとつお願いしますㅎ
u
かしこまりました…

イェソ
夜食べたら太るのに
ここのポテトはやめられないの…ㅎ
u
結構こんがりしてて美味しいですよねㅎ
イェソ
そうなの〜!ㅎ


大人っぽいと思えばキャピキャピしててかわいい。

私が男でこの人が彼女なら
ソクミン先輩と同じく手放すのは惜しい…



u
おつりになります
イェソ
ありがとうねㅎ
イェソ
これ、連絡先…受け取ってくれる?
u
あっ、はい
イェソ
今度…ソクミナの話しよっかㅎ
u
えっ…


ドクっと跳ねる心臓、出てくる冷や汗
でも目の前にいるイェソさんの表情は変わってない。



イェソ
大丈夫、変な話じゃないからㅎ
時間が落ち着いたら連絡ちょうだい?
u
わ、わかりました
イェソ
ありがとうㅎ
バイト頑張ってね!ミンギュくんも!
ミンギュ
あっ、はいㅎ
ありがとうございますㅎ


手に握らされた紙。
名前とIDが書かれている。


ソクミン先輩の話…



えっ…もう、どうすればいいの?





ミンギュ
あなたちゃん
u
は、はい
ミンギュ
俺が心配なんだけど
u
どうゆうことですか…
ミンギュ
なんかわかんないんだけど
このままあいつと付き合えるまでが…
なんか心配で、うん、心配…


レジカウンターの中で真剣に私を見つめる先輩の行動が
急すぎて焦る私。

でもそれを追うようにまた開く自動ドア。




ソクミン
お弁当、何にする?
u
い、いらっしゃいませ…
ソクミン
選ぼうよ、こっち来て?


手招きをする先輩の元に行こうとすれば
止まる足。

私の手を握る大きな手。




ミンギュ
いや、ごめん、なんか勝手に…
ソクミン
ん?
ミンギュ
べ、弁当選んできな
u
は、はいっ


今日浮かれすぎてて一日の終わりに
バチが当たってるって思うぐらいに
戸惑っている。






ソクミン
このお肉のは?
u
サンドイッチでもいいですか?
ソクミン
いいよ〜^^


これでまたソクミン先輩と会って
罪悪感とか出てきそう。


うぇ、会ってていいの?



ソクミン
一緒にロールケーキ食べよう?
u
はいㅎ


ん、やっぱり好き。


私チョロいな…











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