今はバイトが終わってイートインで食べている。
ソクミン先輩はカフェラテを飲みながら
ロールケーキをひとくち。
さっきイェソさんが来たことは言わなくていっか。
鋭い…もう表情変えられなくてカチコチになっちゃう
頷いて優しい笑顔。
そのままサンドイッチを頬張っている私の肩に
頭を預けている。
フワッと香るシャンプー。いや、香水かもしれない。
この時間が長く長く続いたらいいな…
時々先輩にも食べさせてあげて、
少ししてからコンビニを出た。
あぁ、違う、これからイェソさんのところに行くんだ。
バイバイをして少し歩いていると
先にある街頭に人がいる。
引かれる手。
大きなミンギュ先輩。
私を心配してくれているらしい。
戻ろ、って意味があった。
私がソクミン先輩とこうなる前に戻ろう、
そう聞こえた。
私だけがそう感じた。
ニカっと笑って見える犬歯。
結構いい人。
早くソアと付き合ってほしい。
帰りながら食べるアイスは美味しいけど
カップなので食べにくい
今日はソアからミンギュ先輩が好きだって聞いて、
イェソさんに会い、
ミョンホ先輩はソアが好き…だって?
ミンギュ先輩好きな人いないじゃん、
じゃあソアアタックしなきゃじゃん!
な、何も入ってこない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。