第6話

弁当
1,125
2023/10/25 17:42
あなたside
            喧嘩したその日はどうやって1日を過ごしたか
      記憶にないほど空っぽな状態だった
   とにかく喧嘩したまま過ごすのは良くないと思い
 仲直りするために明日は早く起きて手の込んだ弁当を作る
  そう決めて眠りにつこうとベッドに入り目を瞑ると
        玄関のドアが開く音がした。
いつもなら出迎えに行くが少し気まずくて寝たふりをする
ミンギュ
ミンギュ
、、、、ごめん
    すると、急に頭を撫でられてる感覚がして
   ミンギュも仲直りしたいのかもしれないと思い
起きようとしたが撫でる手が心地よくて本当に寝てしまった

     翌朝5時半
(なまえ)
あなた
よし、頑張るぞ!
          ミンギュと仲直りするために眠気を堪えて
     ミンギュの好きなものを作っていく
    最後の一品が作り終わり弁当に詰め丁寧に包む
    今日はそれだけじゃなくて手紙も書いてみた
   普段しないことだから何度も消したり書いたりして
   結構頑張ったから気持ちが伝わるよう願いを込めて
        お弁当の袋に入れておいた
      直接渡したくて起きてようと頑張ったが
        いつのまにか寝てたみたいで
     起きた頃にはミンギュの姿はもうなかった
                  《ミンギュsaid》
    喧嘩した日仕事から帰るとあなたはもう寝ていて
     仲直りしたかったのにできなかった

     でも、あなたが聞いてなかったとしても
      どうしても『ごめん』と伝えたくて
        起こさない様に小声で謝った

     そして明日は必ず謝ろうと眠りについた
   
       翌朝目を覚ますとあなたの姿がなく
     リビングに行くと気持ちよさそうに寝ていた

         あなたの横にはお弁当があり
   朝から頑張ってくれたことが伝わって嬉しくなった

      あなたも仲直りしたいんだと思い
      今日の仕事を早く終わらして帰宅して
   久しぶりにあなたとイチャつくことを考えてニヤけた
     起こさない様に頬にキスをして家を出る
           [会社]
ハユン
ハユン
ミンギュおはよう❤︎
ミンギュ
ミンギュ
おーハユンおはよう!
ハユン
ハユン
なに?今日はやけに機嫌がいいわね
ハユン
ハユン
昨日は世界が終わる様な顔してたのに
    側から見てわかるほどニヤけてるのかと
       少し恥ずかしくなった
ミンギュ
ミンギュ
実話なぁ〜、、、
ミンギュ
ミンギュ
可愛い奥さんがお弁当作ってくれて♪
ハユン
ハユン
、、、、、、、そう、、なの
少し顔が暗くなった気がしたが気のせいかもしれない
ミンギュ
ミンギュ
今日は早く帰るために仕事頑張るぞ!
ハユン
ハユン
、、、、そうね
ミンギュ
ミンギュ
ハユン、今日のスケジュール教えてくれ
ハユン
ハユン
はい!
ハユン
ハユン
えーと今日は
10時に〜〜〜で20分後に〜
ハユン
ハユン
だから今日はお昼まで外ね
ミンギュ
ミンギュ
そうか、、
    お昼まで外にいるならハユンに頼んで
    弁当を秘書室の冷蔵庫に入れてもらおう
ミンギュ
ミンギュ
ハユン、お願いがあるんだが
ハユン
ハユン
なぁ〜に?
ミンギュ
ミンギュ
この大切な弁当を冷蔵庫に入れてくれないか?
ハユン
ハユン
あー、、、、、、、、、、、、
ミンギュ
ミンギュ
ん?どうした?
ハユン
ハユン
いえ!何でもないわ!
ハユン
ハユン
了解です!
       一瞬怒った様な顔をしたが
    話しかけると何かを決めた様に笑っていた  
ハユン
ハユン
ミンギュそろそろ出ないと
ミンギュ
ミンギュ
あぁそうだな行ってくるよ
       そう言って会社を離れたが
      頭の中は弁当のことでいっぱいだ

       早くお昼に帰って食べたいな

    《ハユンsaid》 
      どうにかして2人を別れさせたい。
     私の方が昔からミンギュのことが好きで
      この世の誰よりも理解してあげれる

   あんな、急に出てきた女にミンギュを取られたくない
   昨日はミンギュが本当に苦しそうな顔をしていて
     ついに、喧嘩したかと思い嬉しくなった
   でも、今日のミンギュはやけに笑顔で明るかった

 なぜかと聞くと緩まった顔で奥さんのことを話すミンギュ
   早く帰るために仕事を頑張ると言うミンギュに
   内心では急に出張が入ったらなんて考えてしまう
     そんなことを考えてるとミンギュから
     弁当を預かってほしいとお願いされた
   適当な理由をつけて無理だと言おうと思ったその時
      『弁当の中身が最悪だったら?』
        と言う考えが浮かんだ。
     こんなに弁当を楽しみにしてるのに
  中身が腐ってたりしたらあの2人の関係は悪化する

   そこにいろいろ追い討ちをかければ、、、、、、
ハユン
ハユン
了解です!
    考えがまとまり今日で1番の笑顔をむけた
          ミンギュが外にいるうちに中身をすり替える

      ゴミ集めるのは容易じゃなかった
         
    でも、これを頑張ればあの2人は離婚する
       そう考えると全く辛くなかった
       そしてお昼ミンギュが帰ってきて
          すぐに弁当を渡した。
    手紙も入っていたがそれはシュレッダーにかけた
     ガッシャーン!!!  
    するとすぐ副社長室から大きな音がした
ハユン
ハユン
ミンギュ大丈夫?
      何も知らないように装って中に入ると
        弁当は床に投げられており
   腐った食材たちは飛び出してボロボロになっていた
         そしてミンギュの一言
ミンギュ
ミンギュ
あの女絶対に許さねぇ、、、
    その瞬間ニヤけそうになったのを抑えて
ハユン
ハユン
、、、ひどい、全部腐ってるじゃない
ミンギュ
ミンギュ
なんで俺あいつと結婚したんだろうな
ミンギュ
ミンギュ
大きな間違えだったみたいだ
ハユン
ハユン
、、、、違うって言い切れないけど
もしかしたら奥さんにも理由があるかも
ちゃんと話聞いてあげてね?
    自分でも驚くくらい思ってもないことが
       スラスラと口から出る
ミンギュ
ミンギュ
本当にハユンは優しいな
ハユン
ハユン
そんなこと、、、
ミンギュ
ミンギュ
なぁこの後急ぎの仕事なかったよね?
ハユン
ハユン
うん、ないけど
ミンギュ
ミンギュ
じゃあ家に帰って話つけてくる
ミンギュ
ミンギュ
こんなイライラしたまま
仕事なんてできない
ハユン
ハユン
、、、、わかった
ミンギュ
ミンギュ
悪いけどここ片付けといて
ごめんな
       そう言って足速に帰っていった

        これであとは時間の問題
 2人が別れてミンギュが私のものになるのはもうすぐね



 

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