あなたside
家事をこなしているとお昼になっていた
『そろそろお弁当を食べてるかな』って考えると
『仲直りするのももうすぐだ』と思い嬉しくなる
すると
ッガチャ ドン!ドン!ドン!ドン!
ミンギュと私以外入れないはずなのに
誰かが入ってきてこっちに向かう音がした
怖くなってドアからなるべく離れるとドアが開いた
そこには
今まで見たことない様な怒った顔をしたミンギュがいた
急にそんなことを言われ固まってしまう
朝早くから頑張って作ったものを
ひどく言われてとても傷ついた。
ミンギュの言ってることに頭がついていかず
目の前が真っ白になった
ガチャンと言うドアが閉まる音で
ミンギュが外出したことを知った
一瞬のことすぎて頭が追いつかない
とにかく言われた言葉だけが頭の中で響いてる
『美味しくなかった?』
『髪の毛とか入ってたのかな?』
こうやって一つ一つ考えるが余計分からなくなった
1人では解決できないと思い
ミンギュにメールしてみることにした
送ってすぐに既読がついた
その最後の願いは【既読】の文字だけで終わった
《数日後》
あれからミンギュとの会話が無くなった
話し合いたくて声をかけてみるが全て無視
心も疲れてきた時ある人からメールが来た
今1番会いたくない人からのメール
こんなの怪しすぎる。
何か企んでるに違いないと思って
断ろうとした瞬間
そう言われるとどうしても断りづらくなってしまった。
何よりミンギュに何かあったのかと不安になった
《13時 △△カフェ》
ハユンさんの声がした方を向くと知らない男の人がいた
今、私の頭の中はグチャグチャだ
贈り物をしたいならしたらいいし
私に会う必要はないはずだ
そこでようやく本題が聞けてスッキリとした
嬉しそうにしている社員の方を見ると
本当に慕われてるんだと嬉しくなった
そして、教えてあげようと口を開くと
誰かの電話の音がした
今回はハユンさんは何も企んでなかったみたいだ
と
安心してたからあんなことが起こったのね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。