あなたside
パーティーには芸能人や有名なスポーツ選手などいろんな人がいて自分が思ってたより大きなパーティーだった
夫が副社長だとお偉いさんに挨拶することも増えた
だから、挨拶の仕方やテーブルマナーなどは心得てる
この方はミンギュがよく一緒にゴルフに行っている
△△社長ね、、、、
自慢の妻と言われて少し照れてしまう
ハユンさんか仲良くできるといいなぁ
声のした方向を見ると可愛らしいお顔の女性が振り向き
こっちへ向かってきた。サラサラの髪をなびかせて
女の私でもドキッとしてしまう。
一瞬ミンギュとハユンさんだけ
時が止まっているかのようだった
知り合いなのかな?
この時はこんな簡単にしか考えていなかった
だって誰も思わないだろう。
この出会いが全てを狂わせるだなんて
そう言って△△社長は去っていった
その後2人はいつぶりかなど話していて
なんとなく話に入っていけなかった。
しかし、ミンギュたちの会話から2人は幼馴染のようだ
するとしばらくしてハユンさんが一瞬私の方に目を向けた
今日は私とミンギュしか来てないけど、、、、、
あ、私のことを言ってるのかな?
あ、やっぱり私のことか、、
たしかに一言も話さずいたら秘書に見えるよね
ハユンさんは大きな目をさらに大きくして驚いていた
ミンギュは何も気づいてないようだけど
あきらかにハユンさんの顔が暗くなった
どうしたのだろうか、、、、
体調が悪いのかな?
その時さっきまで暗かったハユンさんの顔が
言葉では表せないような中身のない笑顔をしていた
20分後
ハユンさんとミンギュが再会してから
ずっと2人で話している
やっぱり内容は2人にしか分からない話で
暇な私はシャンパンを飲みながら聞くしかなかった
さらに20分後
流石にずっとシャンパンを飲んでると
酔いが回ってきてしまった。
一回休憩するためにミンギュに言ってトイレに来た
最初は久しぶりに再会したんだから
話したいことが沢山あるだろうと思って聞いてた
でも、ここまでくると酔いも回ってるし
そろそろ帰りたいのが本音だ
しかし、そんな本音言えるわけもなく
あと、何十分もしくは何時間か考えて
ため息が出てしまう。
鏡で自分の髪型やメイクをチェックして気合を入れ直す
会場に入るとさっきまで立っていた2人が
壁際の2人掛けソファーに座っていた
近寄ろうと思ったが
そこには2人が座ってるソファーしかなく
私のいる場所がないので
少し遠くで見ていることにした。
15分後
2人ともお酒が回ってきたのか
さっきよりスキンシップが過激になってきた
ハユンがミンギュの首に手を回して見つめてたり
ミンギュがハユンの頬に手を添えたり
側から見れば完全にカップルだ
やっぱり妻としては少し思うところがあって
我慢できずにミンギュたちに近づいてしまった
大きな目を少し潤ましてミンギュを見上げて
ミンギュの首に抱きつくるハウンさんに
少し、、、いや、かなり不快感を覚えた
それに、何もおかしいと感じず
抱きつくハウンさんの頭を撫でてるミンギュにも
怒りを感じた
その言葉に私は怒りを口にしてしまいそうになった
がグッと堪えてなんとか笑顔を保っていた
大丈夫、ミンギュが断ってすぐに帰ると信じて
しかし
信じられなくて思わず聞き返してしまった
完全に私の怒りの糸が切れた音がした
これ以上ここにいたら怒りが表に出てしまうと思い
仕方なく帰ることにした。
帰ってから冷静にミンギュと話し合うそう決めて
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!