自宅に戻り私服に着替えると
スマホの通知に気づいた
着信の時間を見れば数時間前…
嘘でしょ…?
まだ間に合うかな…
カトクがいいかな…?それとも直接電話…
あぁっ!もうこんなことで悩んでる時間なんてない!
連絡先に登録してあるテヒョンのページ
通話マークを押した
意外とすぐに繋がった電話
部屋から外の通りを見れば
ステーションワゴンの運転席から
テヒョンが窓から顔を出して手を振ってくれた
嬉しい…////
と思ったのもつかの間
バレちゃう!!!!
ヤバイよ!テヒョン!
クローゼットを開けて
最近買ったお気に入りのワンピースに着替えて
鏡でメイクをチェック
少しお直ししてリップを塗って…
急いでテヒョンの車へと向かった
後部座席へと座ろうとすれば
助手席に座れと促される
…い、いいのかな
なんて思いつつも助手席に乗り込んだ
あぁ…ダメだ…かっこよすぎて
まともにテヒョンが見れない
しかも、この間の事を鮮明に思い出してしまい
恥ずかしくて下を向いたまま動けない
目を瞑ってひとり恥ずかしさに耐えてたら
唇に柔らかい感触
それがすぐにキスだって気づいた
行き先はテヒョンのお家
ところどころInstagramで見慣れた場所があって
あぁ、本当にテヒョンの家に来たんだと実感した
タニ…会いたかったな…
フェロモンだだ漏れのそんな顔で見詰められたら
断る言葉なんて見つからないよ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。