学校に帰るまでの間続く沈黙。先に口を開いたのは南晩雲だった。
南晩雲:蓮音さんってどういう人ですか?他の人は性格分かりやすいんですけ
ど、どうも蓮音さんの性格だけ掴めなくて
媛唖:あいつは分かりずらいからな。私でも何考えてんのか分かんない時がある
南晩雲:そうですか
媛唖:でもあいつは自分のことより仲間のことだ。あいつならお前の事も
大事に扱ってくれるさ。なんかお前の雰囲気は悲しい。過去に何が
あったかは知らないけどあいつならそんな心配しなくていいと思うよ
南晩雲:そうですか。ありがとうございました。
いつの間にか学校に到着していた。
媛唖:また、放課後な
南晩雲:僕も来ていいんですか?
媛唖:当たり前だ。もう、四天王なんだろう?蓮音の仲間は私の仲間
南晩雲:はい❗じゃあまた放課後
そういっててをふって帰っていった。放課後まであと五時間。喧嘩までのルーティーンが私にはある。それをやっていたら五時間あっという間だろう。話は変わるが、私の秘密はいくつかある。秘密と言っても蓮音たちは知っているんだけどね。その一つめの秘密がもうすぐ解き明かされる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。