スマホを触りながら耳だけを傾ける彼。
私の彼氏は自慢のテオくんなんだけど。
かまってくれない。
もっとかまってくれてもいいと思うんだけどな…
だって今やってるのゲームだと思うんですけど?!
どー見ても。
さっきからそう言って待っててもかまってくれないのは誰?
これの繰り返しなんだよね。
もういいや。
私はテオくん離れた場所で小さくなってスマホをいじった。
それから20分くらいして私のとこにも来てくれないからもう泣いた。
寂しいんだよ。
でももしかしたらめんどくさい女だと思われてるのか。
私のとこに来て呼ぶ彼。
私はテオくんの足にしがみついた。
てっきりゲームかと思ってた…
ゲームじゃないんだ。
最悪の勘違い。
ゲームする時間は私にくれてるんだ…
私はテオくんを抱きしめた。
返事を返してくるかのようにテオくんが抱きしめ返す。
もうテオくんがいるだけで幸せだ。
この後はテオくんにいっぱい遊んでもらいました♪
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!