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第1話

目黒 . 胃腸炎 >>>> 他メン
10,267
2023/08/06 01:06










目黒side







「 ん 、朝かぁ 」







カーテンから漏れ出る光



一日が始まる合図で 、第二の目覚まし時計みたいなもん



いつも通りの時間 、いつも通りの順序で準備を進める



いわゆるルーティーンってゆーやつかな







「 んぁ朝飯どーしよっかな 」







毎回迷う朝ごはん



ご飯にするかパンにするか 、それとも食べないか







「 腹減ったしどっちも食べよ 」






結局はお腹が空いて食べないという選択肢は選べなくて 、両方食べることにした







「 この辺に味噌汁あった気がするんだけどな…… 」







ご飯のお供といえばと連想して 、味付け海苔とか梅干しとか適当に乗せれば 、結構ボリューミーな朝ごはんが出来た



それだけじゃ物足りなかったら 、簡単に出来るインスタント味噌汁もある



あとマーガリンをつけた食パンもお皿に乗っければ 、普通に夜ご飯並みの量が机に並ぶ



やりすぎたかなぁとか思ってたけど 、腹が減りすぎてたのか 、食べ始めればものの数分で完食できた



こんなに食べたのを後悔するのは 、少し先のことだった









あれから家を出て車に乗り込み 、楽屋で準備をしてから撮影が始まった



んで今撮影中なんだけど…ちょっとお腹やばいかも…しれない



めっちゃ痛いってほどじゃないんだけど 、後からやばそうな感じのやつ…の気がする



実際に今これはトイレに行きたい痛みのやつ



ほんと 、朝あんなに食べなければよかった



絶対食べすぎたからでしょ 、このハライタは



カメラの音とかスタッフさん 、メンバーの声とかで聞こえてはいないんだけど 、結構ギュルギュルって腸が動いてる感覚がある







いってぇな







段々とお腹の動きも強まってる気がしてきて 、それと同時にお腹の痛みも増してくる



これ 、トイレら行かないとだなって思ったけど撮影中だからさ 、うん







「 っぅぅ… 」






不幸中の幸いというのか 、騒がしくてほんと良かった



痛すぎて声が出んの



ほんとにやばいかもしれない







カメラマン「 はいじゃあ撮りま〜す 」







カシャカシャと写真が撮られていく



俺ちゃんと笑えてんのかな?



そんなこと考えているうちにも 、捻られてるような腹の痛みは増してきて 、……やばい







ラウ「 めめ?? 」







ひたすら痛みに耐えていると 、隣にいるラウールが話しかけてきた








「 ……っなに 」



ラウ「 大丈夫?? 冷や汗すごいけど 」



深澤「 どした2人とも 、なんかあった?? 」







俺たちが何かコソコソしているのに気付いたのか 、後ろにいたふっかさんが声をかけてくる







ラウ「 なんかめめキツそうで 」



ラウ「 冷や汗すごいし 、心做しこころなしか顔色悪い気もするし 」



佐久間「 ……うわホントだ 」



阿部「 めめどうした?? 」



「 ……や 、えっと… 」







わかんない 、気付いてもらえて嬉しいのか気付かれて悔しいのか



スタッフさん含め 、多くの目線が俺に集まって若干戸惑う







向井「 大丈夫やでめめ 、言ってみ?? 」



「 ………はら…が… 」



渡辺「 腹痛いの?? 」



「 ((コクッ 」



岩本「 トイレ行くか?? 」



「 行きたいっっ 」



岩本「 ん 、俺支えてくから一緒に行こ 」



宮舘「 目黒 、こっちは大丈夫だから 、取り敢えず落ち着いてき 」



「 …ありがとっ 」







岩本くんに支えられてスタジオを出る



がっちりとした体に支えられて 、不安だった気持ちが消えて 、なんか自然と涙が出る



岩本くんには内緒…だけどね 笑









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