第63話

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2021/02/27 15:00
山下side



「またかっ、、、」



1回目の発作の時から数年
あの時はほんとに直ぐ退院できて芸能界にも即復帰



そっから一年くらいたったとき、あの時と同じ胸の痛みが俺を襲って
その時は我慢し過ぎで倒れた



そして、それから数年経った今
またあの胸の痛みが襲ってきた



「あぁやべぇ、、、」



しかも、今までにないくらいの大きな痛み



意識が直ぐにでも飛んでしまいそうな痛み



それがまた、お腹とか頭、手足とかじゃなかいから尚更怖い



医者には、あと数回、再発したら死を覚悟したほうがいいかもしれない
と、この前の検査の時に言われた



だから、より恐怖心がある



今日の仕事といえば、ソロのお仕事
だからこそ、不安だらけなんだけど



頼れる亀梨とか滝沢くんがいないからさ



「ふぅっはぁっってぇ!」



どくんっどくんっと動悸もしてきて
もう過去一でやばい



「はっ誰かぁたすけてっ!」



消えそうな声で必死に必死に叫んでいたら
ふと、肩に置かれた手



そして、膝に手を通し頭を支えられ俺の体が持ち上げられた



薄目だけどわかる
2人いる、、、



今の俺にとって1番頼れる2人
会いたかった2人
助けて欲しかった2人
なんでも言える2人



俺はその嬉しさと安心感を胸に目を瞑った








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