第97話

・※
6,069
2022/09/10 22:42










岩本side







微かに俺を呼ぶ声が聞こえて 、扉を開けてみればふっかが壁に凭れながら蹲ってて



顔を覗き込めば冷や汗すごいしめちゃくちゃしんどそうで



お腹を抱え込んでる辺り 、腹痛いのかなーって思ってトイレに連れてきた







「 ふっかどーする?? 」



「 俺一緒にここいたほうがいい?? 」







ふっかの場合恥ずかしいとかじゃなくて 、迷惑かけたくないってほうで断ってくると思うけど







深澤「 1人っ 」







ほらね







「 ん 、わかった 」



「 なんかあったら絶対呼べよ?? 」



深澤「 ((コクッ 」







頷いたのを見てトイレを出るも 、中から苦しそうな声と水の跳ねる音 音が聞こえる



相当腹下してるっぽいからあったかいものでも買うかって思って 、少し先にある自販機へ







「 これでいっかな 」







ふっかがいっつも飲んでるココア



これまっじうめぇー!! とか言いながらいつも飲んでるから選択は間違ってないと思う



あったかいもので 、少しは腹の調子が良くなればいいけど



少しすれば聞こえてきた水の流れる音



暫く出てこないいってことは 、まだ落ち着いてないってことかな







「 ふっか?? 落ち着いてきたら出てきなね 」







一声掛けたんだけど何も戻ってこない返事







「 ふっか?? 大丈夫?? 」







2度目の声かけにも全く







「 ふっかー?? 」



「 ごめんね 、開けるね 」







3度目の返事にも反応しなかったから 、さっき鍵を開けておいてもらったことを好都合に扉を開ければ 、ぐったりしてるふっかが







「 ふっか?? ふっか大丈夫?? 」



深澤「 んんぅ…ひかる…はら 、いたい 」







よかった 、意識はあるみたい







「 ふっか 、楽屋戻ろ 」



深澤「 …きもちわるいっ 」



「 吐きそうな気持ち悪い?? 」



深澤「 ((コクッ 」



「 ちょっと掴まって 」







気持ち悪いって言うのは予想外だったけど 、吐きそうならちゃんと吐かせてあげねーと







「 いいよ 、出しちゃいな 」



深澤「 んえっ…げほっげほっおえっ 」



「 大丈夫大丈夫 」







吐きやすいように背中を摩ってあげつつ 、舘さんに連絡



直ぐに既読がついて 、すぐ行く って返事が来た







「 ふっか 、病院行こう…な?? 」



深澤「 …んっはぁっ…行きたいっ 」



「 な 、行きたいよな 」



「 落ち着き次第すぐに行こう 」







ふっか自身も相当苦しいのか 、早く病院に行って楽になりたい って



そりゃそーだよな



少しすれば舘さんが来てくれて 、一緒に病院行くことに



マネージャーも出るだけ急いで病院に向かってくれて 、近くにある病院に数分で着くことが出来た



診断結果はストレス製の胃腸炎



ウイルス性ではないことは不幸中の幸い



点滴を打ってもらって 、さっきよりかは楽そうなふっか


まだ治るのに数日はかかるらしいから 、がんばーろねふっか












プリ小説オーディオドラマ