岩本side
「おっと、気持ち悪かったね」
気持ち悪いっていうのを早めに言ってくれたんだろうけど、体調悪い日って自分の体をコントロールさせるとか、我慢するのとか難しいから申請してすぐに吐き出した
佐久間「うえっ!ごほっげほっ!」
本人はというのも苦しそうに吐いてるから思わず眉も下がっちゃう
渡辺「ここで、全部出しちゃえ」
佐久間の真前にいたから、ばっと服にかかっちゃった翔太
「翔太、着替えておいで」
渡辺「いいよ俺このままで」
「佐久間、気にしちゃうかもしんないし」
渡辺「あー了解」
普段はバブいとか言われてるけど、こういう時は本当に空気がよめる
深澤「ありゃりゃ吐いちゃったか」
急いで取ってきてくれたであろうふっかだけど、暫くそれは必要ないかも
深澤「どー佐久間、まだ出そう?」
佐久間「フルフル」
深澤「そっかそっか」
ギュルルルルル
佐久間のお腹の中からギュルギュルと時々聞こえてきて、その度に顔を顰める
「トイレ行く?」
佐久間「コクッ」
「よし、行こ」
吐いたり下したりと体力使ってばっかだからふらっふらな佐久間
「っと危ない」
自力じゃ立てないくらいの佐久間の肩を抱き、沢山時間をかけてトイレに到着
さっきみたいに佐久間をトイレに残し、俺は外へ
さっきよりも酷いらしく水の跳ねるほどが外まで聞こえてくる
そんな音から佐久間の苦しそうな顔が思い浮かび、俺の胸をぎゅっとさせた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!