宮舘side
「うぅ、、、」
岩本「どした?」
「あ、なんもないよ」
岩本「そ?」
朝まで何となくだったお腹の痛みが、今になって本格的に痛くなってきて声が漏れる
今日はメンバー全員でのテレビ出演で、久しぶりに全員が同じ楽屋
収録はもう終わったんだけど、少し打ち合わせがあるらしく、待機中
そんな中、原因不明のお腹の痛みが襲う
「ちょっとトイレ行ってくるね」
深澤「はーい」
トイレに行きたいって思っても立たないと嫌だから、念には念をと先に移動
トイレに着いたはいいものの、出る気配が全くない
「ふっはぁっうぅ、」
この痛みは何なんだ
変なものを食べたわけでもなければ、冷やしたわけでもない
何も思いつかずにただ便器に座るだけの時間が、5分、10分と過ぎていく
ベンチ、、、移動しよっかな
トイレの前に置いてあるベンチ
そこなら、立てなくっても這いつくばっていけばなんとかたどり着けるから安心
「んぅ、、、はあっ」
なかなか治らない痛みに少し苛立ち溜息が出る
「なんだっこれ、、、」
ぐるぐるって感じでもないし、ぎゅーって感じでもない
言葉に表すには難しい痛み
どうしていいか分からず、俺は立ち尽くすだけだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!