しょうがない…座るか
あいかわらず、星も月も綺麗
本当に頭がボーっとする
けど1時間ぐらい外を眺め続けてた
でも僕も本能には逆らえなかった
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長尾side
さわさわとカーテンの音がして起きた
スマホを見ると日付が変わってすぐだった
周りを見ると駿は気持ち良さげに寝てて
莉音は、、、、いない!?!?
窓も開いてるし、どこか出た?
そう思ってると大きな黒い影が窓に写った
『!?!?』
『駿、駿!起きて!』
道「ふぁー、どうした?」
『莉音がおらんねん!窓も開いとるし』
道「外にでてみいひん?
『せやな』
外に出てみると月にさっき見た影が写った
道「なあ、あれなんやろ」
『ヴァンパイア……?』
道「ヴァンパイア?」
『とりあえず、写真撮っとこ』
(パシャ
『あれ、莉音なんかな』
道「分からん、でも最近じいちゃんから聞いてんねん」
『なんて?』
道「満月の時に目が赤いヴァンパイアになるのが
この学校に来るって」
『それ、莉音やん』
莉音と思われるヴァンパイアは、
どこか切なくて、儚くて、苦しそうな顔をしてた
考えてるうちにヴァンパイアはいなかった
「ドサッ」
『?!?』
横を見ると駿が倒れてて、
視線を戻すと目の前にヴァンパイアの莉音がいた
目が赤かった
とわかったと同時に
首に刺さるような痛みが走った
噛まれたなんて考える前に
僕が倒れる音が聞こえて
意識を手放した_____________________。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。