第46話

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2019/10/13 12:28


松山side
















『したい』






















『っていう訳ないじゃん』













西畑を最初に処分しに来た時もそう


本当はこんなことしたくない


西畑を今年中に処分しなければ


自分が処分される


それはそれでいいのかもしれない


悪魔の血は抜いたし、


人間に危害を加える事はないだろう
















『もういいよ』


長尾「莉音?」


『あーあ、
こんな事なら人間に生まれたかったなー!!』


大西「莉音くん、、、」


『西畑、悪かった』


西畑「おう、」


道枝「莉音?」


高橋「どうしたん?」


『もともと何で処分しに来たのか忘れたし』


『もういっかなって』


長尾「でもそれじゃ莉音が!!」


『いいよ、罪が重いのは僕だから』


『こういう運命だったんだよ、僕は』


大西「莉音くん!」


長尾「莉音!!」


道枝「どこ行くんだよ!」


高橋「待てよ!」


西畑「松山!」


『じゃあまた会う日まで』














僕はヴァンパイアの姿のまま

空を飛んで家に帰ってきた











『ただいま』


母「莉音、お帰り」


『お母さん、僕がいなくなったら困る?』


母「もちろん、大事な1人娘だもん」


『僕、仕事、放棄してきた』


母「そう、莉音が決めたの?」


『うん』


母「なら文句は言わないわ」


『はぁー、人間に生まれたかったなー、、泣』


母「ごめんね、、泣」


『何でお母さんが泣くの?泣』










震えてた僕を


お母さんはそっと抱きしめてくれた


ごめんね、こんな僕で













父「莉音、人間にしようか?」


『え?できるの?』


父「少し危険だがな」


『最悪の場合?』


父「心停止」


母「どうする?莉音」


『やる、人間になってみせる』


父「そうか、この森の奥に専門の医師がいる。
来年の3月ぐらいまでかかる」


『うん』


母「明日、行こっか」


母「学校には退学届け出しとくね」


『わかった、準備してくるね』















絶対生きて帰ってくるよ


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