第30話

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2019/05/18 06:35


西畑side



大西「なんで?なんでそんなこと言い切れるん?」



流星は何でそんなに松山を庇うんだ?


大西「みんなは、大ちゃんは莉音くんの何を知ってるん?」


大西「莉音くんがどうしてずっとあんな格好してんのか知ってるん?」


『流星落ち着け』


大西「僕だって莉音くんのこと全部知ってる訳やない」


大西「でも、莉音くんが望んでそんなことするはずない」


大西「小さい頃から莉音くんを見てきた僕が言うんや」


大西「いくら大ちゃんでも莉音くんに何かしたら許さへん」







そう言う流星の目からは涙がぽろぽろと溢れていた







『……流星に俺の気持ちはわかんのかよ』


大西「大ちゃんの気持ちなんてわからへん」


『なら俺のことに口出しすんなよ』















重い空気が部屋の中に流れる


その空気に耐えられなかった俺は

屋上に行った





『悪い、頭冷やしてくる』












流星は小さい頃の松山を知っている


って事は幼馴染……


松山が女だって事もとっくに知っている



惚れてる……から松山を庇うんだ


そうか、そうだったんだ




道枝と恭平は何も知らないだろうし


長尾は、、、あいつはなんか知ってんのか?




屋上か、松山が飛び降りてた


あの時に、俺は松山がヴァンパイアなんじゃないかって思い始めた














ヴァンパイアと人間


戦ったら必ず負ける


どうしたら復讐できるかってずっと考えてた


そしたらある日、


俺はヴァンパイアにも負けない力を手に入れたんだ


そう、





俺にはまだ秘密がある


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