in保健室
『ったく先生いないのかよ』
大「そんなこと言わないの」
何必要なんだろ
消毒液?コットン?ピンセット?
いるんだろうかこんなに
『はいどーぞ』
大「え?やってくてへんの?」
『僕、血出たことないんでわかんないっす』←
大「そりゃ、あの身体能力やもんなぁ
でも教えるからやって?」
『わかりました、痛かったら言ってください』
大「お願いしまーす」
『はーい』
大「まず、コットンに液を染み込ませて」
『おけ』
大「ピンセットでコットンをはさんで傷にトントン」
『トントン)』
大「それから絆創膏」
『ペタッ)』
大「はい、おーけー」
『そういえばなんで僕が女子だって知ってたんですか』
大「やっぱ覚えてないかー」
『え?』
大「ちっさい頃に一緒に遊んだ子おらんかった?」
いたような…
大「それが莉音君やねん」
『そうなんすか』
大「莉音君お昼食べたん?」
『たっ食べてない』
大「もう昼休み終わるで?」
『屋上に置いてきた… アイス』
あーーーーーーー!!!!!!!!!
in屋上
『とっとけてる……』
大「今度プリン買いに行くやろ
そのお店アイスも有名やから、ね?
元気出して?」
『はい……』
大「これはね、また冷蔵庫に入れておこ?な?」
『コクンッ)』
大「ほないこか」
『トコトコ)』
僕のアイス君も
消えて行きました泣
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。