西畑side
『自分のことは?』
松山「詳しいことは覚えてません!」←
『ふーん』
自分のことも覚えてないってことは
自分がヴァンパイアってことも
覚えてない
今俺が嘘をつけば
松山はそれを信じるはず、、、
一気に親しくなれるのは
付き合ってるっていう嘘
でも松山の記憶が戻ってきた時、
どうすればいいんだ?
松山「西畑先輩、どうかしました?」
『いや、なんでもない』
松山「先輩ってどんな人でしたっけ?」
『俺は、お前の彼氏だ』
松山「え!!!」
『まだ周りには言ってないから、言わないようにな』
松山「え、や、あの理解が追いつかないんですけど、、、」
『よくあるだろ、記憶喪失になったら
恋人の記憶がなくなるってやつ』
松山「漫画とかの話かと…」
あー、言ってしまった
俺だって理解してねぇよ
今は恋人のふりをするしかない
それで、こいつを潰す
記憶が戻らないうちに
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。