自転車置き場で、ばったりと。
『 やばい。やばい。やばい。優この時間なんだッ 』
そう。
会ってしまったのだ。
そして、この盛り上がりよう。
至って表情が変わってないのが何よりも怖い。
と、手を伸ばしてくる手を払う。
ほんと、変なやつ…
と、下足で悠燈と合流した。
はいじゃねーよ、笑
『 俺も優と一緒のクラスが良かった 』
可愛い事言ってくれてるけど、1年俺らの方が先輩なんだわ
ッ…なんか可哀想に見えて…はこないな。
仕方ねぇし。
クラスに友達はいねぇのか、?
あいつ大体無表情だしな…でけぇし…苦笑
最初は近寄り難いか。
『 誰 』
俺です。
合ってる合ってる。
俺の人物像完璧じゃんお前。
ねぇよ。つか、いねぇよ。
『 優に先越されたらいよいよやべぇし、 』
おー、頑張れー。
とでも言っとこう…。
最近やたらあいつ(奏斗)と一緒にいるからな、
悠燈に仲良いと思われてるみてぇだし…
関係は狭く浅くに限る。
ー
ーー
ーーー
そう言うのいいから、めんどくさい…
ほら。数人の奴らが俺の方向くだろ、勘弁してくれ…
てか…6日か…他の授業も当てられるな…だりぃ…
良かった、簡単な問題で。
まぁ、この先生黙ってたら勝手に答え言う人だけど。
頬を杖をして、窓の外を眺める。
1回当たればもう回ってこねぇだろ…
眠。
うわぁ…こんな暑い中外って…干からびて死にそう…
ッ…あぁ…あいつ(奏斗)のクラスか…
ふ、1人だけ目立つなぁ…笑
『 ーーッ、ー!』
やべ、
慌てて視線を黒板に戻す。
察知能力高すぎねぇか…センサーでもついてんのかよ
つか、なんか言ってたな…
この距離じゃ心の声もうっすらとしか聞こえねぇのか…
まぁ、ろくな事言って無さそうだしいっか、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。