HRが終わると、クラスの前で奏斗が俺を待っていて、
それから自転車に乗り、奏斗の家までついてきた。
奏斗に続いて俺も家に上がらせてもらう。
リビングのソファーに座ってた子と目が合った。
『 かなくん…じゃない…え、誰…か、かなくんの友達…
ぁ、俺邪魔かな…どうしよ、…部屋、部屋ッ、』
と、俺が話す前にどこかへ行ってしまった。
凄ぇ頭フル回転させてたなぁ…あれが遥斗くんか、
奏斗が遥斗くんを連れ戻しに行ってしまった。
さっきの反応みてよく大丈夫って言えたな、笑
ゆっくりね…なんか…ほんと申し訳ない…、
端の方に鞄を置かせてもらい、ソファーに座る。
落ち着かねぇんだよな…こうゆうの…
奏斗が帰ってきて、その後ろに遥斗くんがいた。
目が合いぺこっとお辞儀をされる。
『 あいつがかなくんの好きな人…』
あれ…あいつ…って言ったよな今。聞き間違い…か、?
まじ、?…そうゆう感じの子…?
つか、俺の事話してたのか…
ッ…こうみるとお兄ちゃんしてんな…
ふはッ…なんか意外、笑
『 かなくんみてにやにやすんな、』
あぁ…(察し)
顔を逸らされる。
そうだ…表ではこうゆう子だった…
コントローラーを渡す奏斗の後ろの遥斗くんと目が合う。
『 こいつから殺る。』
ぁ、あの…あの人怖いんですけど奏斗くん。
君の弟くん可愛い顔して超怖い事言ってるよ、
俺多分夜道歩いてたら後ろから刺されるやつだよこれ。
ー
ーー
ーーー
まぁ…だよな、狙われるって分かってたから逃げるけど
俺ステージから落ちるんだよな←なぜ
と、生き返ってから奏斗に言われた事を試してみる。
おー、確かに。お前(キャラ)そんなに飛べたんだなぁ
うん。相変わらず遥斗くんに追われてるんだよな俺。
俺嫌われすぎ…苦笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!