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第3話

ハプニング
8
2021/07/27 00:13
二人で暮らした日々も、
楽しかったこと辛かったこと分け合ったことも、
全部俺しか知らない。
自分だけが置いていかれてしまったようで、悲しかった。
それでも、やっぱり好きなのは変わらないようだ。
杉村雅幸
杉村雅幸
(真、真。)
杉村雅幸
杉村雅幸
(次寝て起きたら真が全部思い出してないかなぁ)
杉村雅幸
杉村雅幸
(どうせ初めからなら、せめて強くてニューゲームにしろよ…)
次の日も。その次の日も待てど、真の記憶は恐らく戻っていない。
話しかければ話しかける程、忘れられてるんだというショックがでかすぎて、もう一度関係を作り直す余力が無い。
杉村雅幸
杉村雅幸
(…真と一緒に居られないなら、生きている理由なんてあるかな)
ぼんやりとそんなことを思う。
杉村雅幸
杉村雅幸
(いや、視界に入れられるだけ有難いと思え)
その時。僕はぼんやりしていたからか、階段を踏み外してしまった。
杉村雅幸
杉村雅幸
ッ!?
杉村雅幸
杉村雅幸
(あ、やば…)
杉村雅幸
杉村雅幸
(これ、死ぬ)
キュッと目を閉じた。
やがて痛みと衝撃が来るのだろう。
杉村雅幸
杉村雅幸
(…あれ?)
衝撃はあっても、痛みがない。
幸雅真
幸雅真
大丈夫か?
杉村雅幸
杉村雅幸
え、ま、真!?
嘘嘘嘘嘘やばいやばいやばいやばい顔が良すぎるかっこいいかっこいいかっこいい好き!!
僕は真にお姫様抱っこの形で抱き抱えられていた。
杉村雅幸
杉村雅幸
あっ、えあっ、しょの、あにょ、
好きすぎるあまり赤面+色々な情報が多すぎて上手く喋れない。
幸雅真
幸雅真
一回保健室行った方が良さそうだな…
幸雅真
幸雅真
雅幸、一応保健室行こうか。
杉村雅幸
杉村雅幸
え!?あ、あの、いやいやしょ、しょんにゃ大したことないよ、だ、だいじょぶ
幸雅真
幸雅真
いや明らかに呂律回ってないぞ…
幸雅真
幸雅真
とりあえず見てもらうだけでも、な?
くうううううそんなイケメンスマイルに抗える筈ないじゃないですかああああ!!
杉村雅幸
杉村雅幸
ワカリマシタ…
よっしゃ!この関係、もう一度修復したる!やったる!!!
なんか調子出てきたあ!
ちなみに、この後お姫様抱っこのままいって暫く校内でカップル扱いされました

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