第40話

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2020/06/21 07:00
まず最初に視界に入り込んできたのは
"入試の時にぶつかった赤い髪の毛を尖る様に逆立てた男の子"
だった。
おぁ?入試ん時の!!
そう、男の子は言葉を投げる。
切島鋭児郎
俺ぁ切島!!
名前なんていうんだ?
あなた

私は堀酸ほりす

無理矢理口角を上げて答える。
切島鋭児郎
堀酸か、よろしくな!!
そう言って握手を求める様に手を伸ばす切島に全身ピンク色に染まった女の子が注意をする。
切島!!そうやってすぐ握手しようとすんのやめた方がいいよ。😠💨
セクハラになるから。😠💨
怒った素振りで切島に注意をする女の子は尚も言葉を続ける。
芦戸三奈
私芦戸三奈!!
ねぇね、名前なんて言うの?
あなた

堀酸ほりす

先と同じ様に無理矢理口角を上げて名字だけを答えると軽く叱られた。
芦戸三奈
そうじゃなくて、下の名前!!!
あなた

……あなた。

下の名前を聞く意味なんて感じられず
少し間が空いてそれから答える。
芦戸三奈
そっか、あなたちゃん!!よろしくね!
私の事も三奈って呼んで!!
あなた

了解!!

了解。
この言葉は便利だ。
こちらが相手と距離を取りたいけどそれを相手に悟られてはならない時
"こっそり距離を取る事ができる"から。
語尾にビックリマークを1~2つ付けさえすれば相手は私が距離を取っていないと思い込む。
あなた

三奈はどんな個性なの?

芦戸三奈
私は酸!!
体から何でも溶かす酸を出す個性!!!
あなた

へぇ……強い個性だね!

強い個性。
この言葉の裏の意味を知っていますか?








この言葉の裏……
いや、本当の意味。
それは__________________だ。


















作者のかなです!
席順·相関図など作品の情報。
又、短編集を投稿する用の作品、
弔くん 番外編
を作りました!
是非ご覧ください!

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