_梨央奈Ver.__
今日こそ!響先輩をお昼に誘う!!
いつも断れるのが怖くて誘えてないし…
最近私のお願い聞いてくれることも多くなって…一緒にいることも多くなったから大丈夫!多分!
この沈黙が1番つらい…
考えてるのかな?
それとも私が去るのを待ってる…
何が答えなんだろッ…
デコピンされた…
痛い……
けど、そんな風に冗談言ったり、相手から私に触れてくれたりするのが最近多くなった気がする。
すごく嬉しい…
私を相手にしてくれることが多くて…
嫌な顔をされるのも一気に減って…
ここまま…私の想いが伝わればいいのに…
_響Ver.__
最近、こいつといると"楽しい"って思えるようになってきた。
しつこい奴だとも思わなくなった。
元気で素直なやつ。
けど…こいつと一緒にいすぎると嫌になることがある。
俺がおかしくなりそうになる。
今まで恋なんてしたこと無かった。
すること自体が嫌いだった。
けど……こいつになら大丈夫かなって。
俺も弱くなったな…
自分に嘘が全くつけなくなった。
誰かには簡単に嘘をつけるのに。
会話も前と比べて弾むようになった。
_俺は梨央奈が好き__
これは梨央奈に錯覚されたのかもしれない。
自分が都合よくそう思ってるだけなのかもしれない。
けど……せめて今だけはその気持ちを信じていたい。
お前はいつも楽しそうに話してくれるよな。
こんな俺に対して笑ってくれる。
こんな俺に興味を持ってくれる。
…何聞いてんだ俺……
そんなの聞かなくなっていいだろ。
内緒。
それは俺に知られたくないからそう言ったのか、
言う必要がないからそう言ったのかは分からない。
この数ヶ月で俺の気持ちや考え方は一気に変わった。
それは梨央奈のおかげだ。
お前は…俺の事をどう思ってそばにいるんだ。
(。-ω-。)----------キリトリ線----------(。-ω-。)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。