第17話

17話
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2021/05/15 14:36
天喰視点













































…やってしまった……………
俺は今…病院のベットの上に横になっていた
今回の死穢八斎會に突入した際に、顔面にヒビが入っていた…
3人の組員を相手にし終わった後…顔が痛いと思っていたら…これか………
でも俺はミリオより全然軽傷だ…ミリオは個性を失ってしまっていた…
その事実は俺を怖くさせた。いつもついて行ったミリオが…止まってしまいそうで。
だが俺は考えていたら、そこで一気に眠気が襲ってきた
疲れてたんだ…だから少し…………休も…
その後俺はゆっくり瞼を閉じた


























寝ている時…バニラのような甘い匂いがした…
















































暖かい温もりも感じた…























それは俺の不安を紛らわすかのようにあった。








目が覚めると、夕方だった…
体を起こさずに、包帯を巻かれてる左の顔に手をやると、まだ痛みは引いてなかった…
ファットガム「環起きたんか?」
天喰「ん…今起きました…」
ファットガムに呼ばれて体を起こそうとするが、左手が動きづらかった…なんかこう……
ファットガム「なぁ環?なんで水流あなたちゃんがここにいるん?」
ファットの一言で俺はガバッと起き上がる
すぐさま左手の方に目を向けると







































俺の手を握って寝てしまってる彼女がいた。






















俺は叫びそうになった。だが喉奥に飲み込んだ…彼女が起きてしまう…
天喰「ファットガム……いつから彼女はいたんだ…?!」
ファットガム「いや……!俺もさっき起きたばっかりやて!」
ファットガムも寝ていたか……切島くんの方に目を向けるが眠っていて…本当にいつ来たんだ…?!
光「起きてたんですか」
高く凛とした声が病室に聞こえた
天喰「宮谷さん…!」
光「お見舞いに来ました。ねじれさんに聞いたので。」
淡々と話していて、リンゴを俺のベットの横に置いた
天喰「宮谷さん…?!水流さんはいつからここにいたんだ…!」
光「そんな慌てて聞いても意味ないですよ。そーですね。ねじれさんから連絡貰ったのが1時半すぎなので…3時間ぐらいですかね。」
時計を見るともう5時半を回っていて、外は少し暗かった…
光「2時ぐらいにはいたんじゃないですか?」
俺が寝たのはだいたい1時ぐらいで、そんなに待っていたのか…
後で謝らなければ…
光「あの…今日の事でお話があるんですけど」
宮谷さんに目を向けると、俺に仁王立ちして腕を組んでいた。え?←
光「今日の午後の仕事完全にキャンセル…それに伴い事務所は電話の嵐…ほんとに迷惑でしたね。」
天喰「え…ここに来るために水流さんは仕事キャンセルしたの……?」
光「キャンセルしなかったらここにいません。」
じゃあ…彼女の仕事に俺は支障を出してしまったのか…!だったら俺は…
光「別に社長は怒ってませんでした。まぁあなたちゃん仕事にはキャンセルはしてなかったからですからね。」
天喰「…ごめんなさい…」
光「別に貴方に怒ってるわけではないです。なんならヒーローやってて怪我しない訳がないんですから。さっきのは私の独り言だと思ってください。」
波動さんに連絡貰って来たって言ってたから水流さんも連絡貰ったんだろう…
でも俺が寝ていたのにここにずっといたのか…
光「はぁ…初めて見ましたよ。あんなに怖がってるあなたちゃん見たのは。」
天喰「え…?」
ため息を吐いて話してる宮谷さんは疲れている表情で話した
光「ねじれさんから電話来た時、泣きそうになってすぐさまスタジオに残ってた仕事全部明日に回すって言い始めて、パソコンやマイクの片付けをすぐやって…私服に着替えて…マネージャーにここまで送って貰うって…」
光「もう止める人いなかったんですから…」
じゃあ連絡が来たすぐに病院に来たんだ…
光「私…仕事終わって疲れたんで…そろそろ帰ります…あなたちゃんはマネージャーがいつか迎えに来ると思いますよ。」
話終わると、宮谷さんは帰って行った。
俺は…彼女の約束を守れなかったから…彼女をこんな目に…
俺が弱いから…怪我して……彼女を怖い目に合わせてしまったのか…
だとしたら俺の責任だ…
謝らないと………
そう思い彼女に言葉をかけた。




























































天喰「"あなた"さん…起きて………」

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