俺は、タクシーにすぐ乗り込んだ。
乗ると俺はすぐにスマホでミリオに連絡した。
俺が気持ちを伝えてくるって言うと「頑張れ!」って言ってくれた。
俺は内心あなたに会えるのかって考えたが、すぐやめた。
天喰「(あなたに絶対伝えないと…)」
タクシーから覗く空はもうオレンジに染まりつつあった。
タクシーから乗り込んでもう1時間以上立った時やっと目的の空港に着いた。
俺は出たあとすぐに空港の中に入り辺りを見渡した。
もう空港の中には人は少なかった。
天喰「(あなたっ…)」
これなら見つかるって思っていたのに…空港内に彼女はいなかった。
俺は…もうすでに息は上がっていて、空はオレンジにもうすでに染まっていた。
天喰「どこに…いるんだ…。」
まだ…あと飛び立つまで…30分しかなかった。
でも
俺はまた彼女を探した。
天喰「(今度は飛行機前の改札の近くで待ってればきっとッ…)」
改札口向かう途中空港の巨大な窓の外にいる人物を俺は見た。
外に出て夕方を見ている彼女がいた。
見た途端、泣くかと思った。
でも絶対に泣かない。今はやらなければならない事する。
改札口に行こうとしてた足を外に向かう事に変えた。
天喰「あなたッ…!」
お願いだ…。俺の気持ちを聞いてくれ…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。