第8話

8話
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2022/04/03 01:39
天喰「……何してるの?水流さん…………?」
俺の声が聞こえて振り返った君は夕焼けの光に照らされて綺麗だ…
あなた「天喰さん?」
天喰「………水流さんは荷解き終わったの…?」
俺は彼女が座っている階段の1つ下に座った
あなた「すぐに終わっちゃって……外に出たくてここに来てました!」
天喰「そっか……俺は風呂でのぼせて外に来たんだ…」
あなた「ふふっ…大丈夫ですか?」
天喰「まぁ……大丈夫だよ…」
俺は君と今日会ったばかりなのに、ここまで優しく接してくれる…
そんな君を俺はいつも画面越しに見ていたから…
今君といれてることがすごい事なんだ…
君の横顔はどこか遠くを見ていて、なにか考えてるんだと思った
あなた「……………今日はありがとうございました」
あなた「久しぶりです。こんなにあっという間にすぎた日は。」
君は俺に向かって話しかけてくる。でもその表情は今日見た中で1番分かりにくい表情だった。
天喰「そんな事ないよ………俺も君に助けられてるし…」
あなた「え?」
天喰「俺は……いつも君に救われてる…ヒーローになろうと思ったのも…君みたいな太陽のおかげなんだ……」
あなた「私が…太陽?」
俺の返答に驚いているのか俺の方を向いて固まってしまった。
やばい………困らせてしまった……
天喰「ご、ごめん… あなた「ふふっ…」
俺が謝ろうと声を出すが君は声を出して笑っていた
今日1番笑っていた。
その表情はくすんでない笑顔だ








あなた「ごめんなさい…!でもつい…」

















あなた「嬉しくて」
君は笑っていて
あなた「やっぱり天喰さんはいい人ですね…!」
あなた「絶対にいいヒーローになりますよ!私が保証します!」
そう言ってくれる君は、俺の世界の中で1番美しかった
天喰「ありがとう……」
やっぱり君は綺麗だ
あなた「!」
突然君は気づいたような顔をして


































あなた「天喰さん笑ってるの初めて見た…!」
天喰「そう……かな?」
あなた「はい!天喰さん笑ってる時可愛いですね…!」
天喰「か……かわいい?」
あなた「なんかこう……ふにゃって笑うので…可愛いと………って失礼ですよね!すみません!」
天喰「いや…………可愛いよりかっこいいの方が……」
俺も何言ってるんだ…!





























あなた「ふふっ…じゃあかっこいいですね…!」
そう言った時、君の手は俺の頭にあった
あなた「髪サラサラだぁ…!」
撫でてる君は悪気が無さそうで俺の事も知らないだろう…













俺の頭から湯気が出そうなことに…
天喰(勘弁してくれ…!)
あなた「天喰さん?」
その後俺の意識はそこで途絶えた

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