第13話

13話
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2021/05/10 11:00
天喰視点
今日の訓練が始まって基本全員個性を使い続けるという内容だった。
水流さんは自分の周りに水の玉を浮かしていて
宮谷さんは周りに光が飛び散っていた
2人とも個性を使い続けていて顔が歪んでた…水流さんが辛そうにしていて…俺がしんどい…
助けてあげたいけど、でも訓練だし、それに彼女が望んでる事だし…
ミリオ「やっぱり最初の個性伸ばしが1番地獄だよね!」
ねじれ「あの2人が個性使ってるの初めて見たー!キレイだね!」
水流さんはたくさんテレビや動画に出ているが個性を使ってる所を見た事がなかった。
それに個性の話もあまりした事はなかったし、プロフィールに個性は載っていたが詳しくは載ってなかった。
先生「ビッグ3!余裕があるなら彼女達に色々教えてやってくれ!」
ミリオ「任されました!」
ミリオや波動さんは元気よく返事をするが、
俺は耐えられるのだろうか…
水流さんが辛そうなのを見てる所に……
ねじれ「2人の個性はすごいね!どうゆう原理なの?」
宮谷「私は手に発光物質を出して光の玉を作ってます。」
宮谷さんは自分の体内から物質を出してるからこれは伸ばすのが大変だ…もう慣れしかない…
ミリオ「水流さんはどう言う個性なんだい?」
あなた「私は空気中の水素を集めて水の玉や水蒸気を作ってます……!」
何故かいつもの笑顔がぎこちないと俺は思った
だがすぐに答えは見つかった






















































天喰「水流さん…………?手が赤い……!」
彼女の手は赤くなっていて、少し腫れかかっていた
あなた「実はこの個性……発動し続けると手を火傷してしまうんですよね…」
彼女がボソボソ喋っていたのを聞き取りすぐさま
天喰「先生…!ちょっと保健室行ってきます……!」
俺は彼女の手首を掴んで、走っていた



































〜保健室〜
中に入るとリカバリーガールがいた
リカバリー「どうしたんだい?慌てて」
天喰「…彼女の手が…………!」
リカバリー「どれ?火傷やね……今氷水はるから手を突っ込みんさい。」
そうしてリカバリーガールは桶に氷水を入れて彼女の手を入れた。
手を入れた直後彼女は息を飲んでいた
我慢していたんだろう…個性を伸ばす時はやはり自分にあったやり方じゃないと怪我や事故に繋がる…
リカバリー「個性伸ばしは自分にあったもんをしなさい。無理すると自分の体がもたないよ。」
あなた「はい…」
リカバリー「私はちょっと職員室に行ってくるさね。そこの彼にあとは任せるよ」
そう言ってリカバリーガールは出ていった
天喰「……………手大丈夫?」
あなた「まだ…………ヒリヒリします」
大丈夫そうに笑ってるがやはり痛いのか表情が固い
天喰「無理しなくていいよ…痛いだろう…?」
あなた「そんな無理なんて!」
天喰「水流さん……どうして急に個性を伸ばしに来たの…?」
俺は今怒ってると思う…
悲しいような許せないような
あなた「……私、演出で個性を使いたいんです……でも肌が弱くて全然使えなくて……ライブでも動画でも使えたら他の人は楽しんでくれるかなって…!」
あなた「雄英に入れば、個性を上手く使えるかなって…でも…やっぱり全然変わってない…私は個性が使いこなせてないや…」
話してる時君はポロポロ泣いていた…
悲しそうな悔しそうな顔しながら…
でも…
俺は…君に確信を持って言えるアドバイスがある…




















天喰「…そんな事ない………」







天喰「俺も使えなかったから…!」
俺が個性を使いこなせるようになったのは2年の後半だ…
俺も使えなくて今の君みたいに自分に失望していた…
でも………今使いこなせるようになった…
それはミリオや波動さんのおかげだと思ってる…
俺は………自分1人では個性は伸びないと思う…
だからこれは俺からのアドバイス…




























天喰「絶対使いこなせるようになるから…!この俺ができてるから……!一緒に頑張ろう……!」
ミリオもこんな風に俺の事慰めてくれたな…
俺は人の目が怖いのに…彼女の目を見て話す事ができた
その瞳は濡れていて、吸い込まれるほどに綺麗だった。
君はその後もさっき悔しかった分泣いていて
「ありがとう」の言葉を俺にくれた。

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