第11話

11話
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2021/05/09 10:12
天喰視点
俺は…………どうすれば………!
あなた「天喰さん?」
あなた「大丈夫ですか?」
君の声が聞こえて少し落ち着くが………
昨日気絶してかっこ悪い所見せてしまったし…
あなた「体調悪いですか?顔色が…!」
天喰「あぁ…!大丈夫だ…」
あなた「…ごめんなさい……待たせることになってしまって…」
天喰「水流さんが謝る事は全くないから…!むしろ俺は仕事の風景見れて嬉しいし……!」
待て……!本音が漏れてる…!仕事の風景見たいってなんだ…!気持ち悪がられるだろ………!
あなた「私の仕事?そんな大したことでは…」
天喰「!…………そんな事ない!君はいつでも頑張ってるから…!会う前も会っても君は頑張ってた…!」
天喰「だから……大した事じゃないなんて言わないで欲しい………………………」
俺は何1人で熱くなって、最終的には自信なさそうになって……………何してるんだ…
彼女の事知った気になってるのは失礼だ…
ほら彼女もポカンってしてる…
 






























あなた「…大した事じゃないですね…」
天喰「………うん…え?」
あなた「私がしてる事は天喰さんを救ってるんですよね…その他にもたくさんの…」
あなた「だから…大した事じゃないですね…!」
天喰「……………うん…」
急に君が生き生きした。俺が失礼なことに言ってしまったのに…
















あなた「よし!編集します!少し時間かかるのでゆったりしてください!」
そう言って君はイスを用意してくれて俺を座らせた。
その後君はメガネをかけ直して、キーボードを打ち始めた
……………宮谷さんの言っていた通りだ…
彼女は友達と接している時と仕事をしてる時の顔は違った
今はすごく真剣で頑張ってる表情だった
今日のYouTubeの編集をしてるのか……
後で見よう…!
仕事をしてる君の横顔は綺麗だった



























〜約1時間後〜
あなた「終わったー!」
天喰「…お疲れ様」
あなた「長くなってしまいました…!」
天喰「気にしなくていいよ…俺が任された事だし…」
あなた「いえいえ!遅くなる時は今度から連絡入れますね!」
天喰「うん…」
君はやっぱり…さっきとは別人みたいに表情が違う…
真剣にしてる時の表情は今の笑ってる表情とは全くの別物だ…
彼女がリュックにパソコンなどを入れてると急に声をあげた
あなた「そういえば!」
すると君は奥のクローゼットを開けて何かを探していた
あなた「確か持ってきたはず…」
天喰「水流さん…?」
少し経つと、探し物が見つかったのかこっちに来た
黄色の大きめの箱を持ってきた。
あなた「やっぱりスタジオにありました…!」
そうして君が箱を開けると…
そこには




























































手紙がびっしり入っていた
天喰「え?これどうしたの?」
あなた「気づきません?この手紙をよく見てみてください!」
俺は顔を近づいけて見てみると、その入っていた手紙には見覚えが全部あった
………まさか














あなた「これ天喰さんに貰った手紙ですよ!」
天喰「……とっといてくれた…?」
あなた「はい!当たり前です!」
そう言ってくれる君に俺は










































涙が出そうになった…
あなた「私…この手紙のおかげで今の自分がいると言っても過言ではないです!」
あなた「お互い様ですね!救われてたのは!」
そう言ってもらった俺はますます君に溺れてく…
































君は罪深いよ……水流あなたさん…

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