うた視点
ど~も、うたです。
今は部室で編集しています
最近連続で動画撮ってたからストックは大丈夫ってことで俺、はるてぃー、ゆーまくんが編集中。
いつもはここにたくぱんが加わるんだけど今日は珍しく南校舎のやつらとゲームしてる
カタカタと俺の周りではキーボードを打つ音が聞こえてくる
部室の1番でかいテーブルを右から俺、はるてぃー。
そしてその向かい側にゆーまくん。
こうすれば相談できるしデスクでやるよりモチベーションが上がる
カットと効果音ははるてぃー。
立ち絵、テロップは俺とゆーまで分担してやっている
編集はやる気が無いととことん進まないからやる気のある今、3人でやってしまおうということになったのだ
そして能力について。
俺の戦闘能力は水系を操れるらしい、そして特訓では魔法を教えてくれるって言ってた
現能力者は
ゆーま、きゅー、ザウルス、はるてぃー、俺。
そして生徒会の5人だ
ゲーム実況部の残り3人もいずれ…って言ってたな
そして特殊能力。
俺の特殊能力は自然を操る。
この前は水が近くにあったことで戦闘能力の威力を強めれたんだって。
こういうふうに水を操ると威力も操れるから今のところは俺が1番威力出せるんだとか…
おまけに今は夏季休業。
通称夏休み。
うちの学校は部活自由だから勿論みんな参加してる。
そしてテストの補習。
テストの補習するやつは部活関係無く学校に来ないといけない。
うちの南校舎のやつらは絶対ゲーム実況部来たいって言ってて、
勉強会を開いたらしい
まぁ、そのことは俺も知ってたからどうせ赤点で補習がオチだろうなとは思ってたが
こむぎは難なく回避。
やまきゅーそーはギリギリ回避した
見直したわ…
こむぎはゲーム実況部でも活躍している。
編集は時間かかるが高クオリティーのものを作る。
まぁ本人曰くやる気の起きる時間が短いらしい
正直こむぎは来年E組辺りいけると思うんだけどな…
そう言いながらテロップ入れをしていたゆーまくんがパソコンをこちらに向けながらそう聞いてくる
たまに聞き取りずらいものがあるためこうやって確認することは珍しくない
そしてゆーまくんがマウスを動かし再生しようとしたと同時に
珍しくはないオレンジの叫び声
滅多に大声は出さない緑の叫び声
再生した音は勿論かき消された
まぁあいつらの喧嘩なんていつものこと。
無視して音声を聞き直そうとしたその時
((ガダッバシャッ
やまだの手元にあったジュースを溢してしまう。
そしてその近くにあったたくぱんのスマホにジュースがかかってしまう
かかってしまったって言うのは間違いかもしれない。
詳しくは浸かってしまった、だろう
それに気付いたきゅーは急いでたくぱんのスマホを救出し、自分のハンカチで拭いている
先程の威勢は消え、黙り込んでしまった
たくぱんはスタスタときゅーに近付き
と言いながら手を差し出す
きゅーはまだ濡れているスマホを渡す
そのままたくぱんは自分のスクールバッグを持って扉の前まで歩いていく
俺は流石に不味いと思い引き留める
たくぱんは軽くこちらを向いて睨んでいる
雰囲気に気付いたはるゆーもあたふたし始める
たくぱんは雑に扉を開け、足早に去っていってしまった
((タッタッタッ
((コンコン
((キィ…
珍しいメンバーと言うのはいつもは能力者で生徒会室に来ることが多かったけど今回は他のメンバーもいること。
しかも全員来たわけではないから珍しい、なのだろう
そしてこちら側も違和感を感じる
いや絶対おかしい!
流石にいつもならこんなこと言わないはずだ。
クロノアさんが言いかけたとき、
という2人の怒鳴り声が聞こえてきた
とゆーまくんが雰囲気を打ち破るように話を進める
やっぱりか…
丸聞こえなのよ…
そして雰囲気気まず…
No視点
実況部が帰ってから、
同時刻に…
屋上にて
((キィ…
ゆーたくの個人LI○Eで
少し間が空いて
ってことで土曜日。
うた視点
作戦通りに4人を集めることが出来そうだ。
まぁクロノアさんがぺいんとさんとしにがみさんもそれに参加させたいって言った時は驚いたけど…
今はクロノアさんと集合予定の近くの路地で隠れて到着を待っている
今回の裏メンバーは
クロノアさん、はるてぃー、ゆーま、俺。
他は家の用事や編集だそうだ。
ゆーまとはるてぃーの情報によるとぺいんとさんはたくぱんと、しにがみさんはやまだと合流しながらこちらに向かっているそうだ
う"…お互いを見たら逃げるかな…
そこさえなんとかなればあとは裏の力で…という作戦だが…
…多分無理だろうな…
少なくともうちの不仲組は無理だ。
なんて考えてたら2ペア共近付いてきた
歩いてきて2ペア目が合う。
暫くの沈黙が訪れる
ですよね~…
クロノアさんと目が合う。
相手も分かりきってたような目をしている
くぅ~…次の作戦だ!
次の日
そう、あれ以来2人が部活に来ることは無かった。
LI○Eで呼んでもほとんどは既読無視。
そんな状況で来てもらえる可能性なんて…
ザザーと大雨の音。
まぁ…俺の能力で生み出した雨なんだけど…
あの場にはこむぎがいたから詳しくは聞かなかったけどこんなことになるなんて…
まぁこれでたくぱんとやまだは雨が止んだときに来るということを予想し、時間を揃える…と。
なんともまぁ運ゲーだが…
はるてぃー曰く大丈夫らしい。
因みに俺らは見張らずに2人で編集のタスクだけ任せて自然のままで仲直りしてもらおうという作戦。
日は遡り…
喧嘩した日の次の日。
たくぱん視点
アイツと喧嘩して1日。
俺があんなに怒ったのは理由がある。
それはあいつらとの写真が消えるから
え?ゲームじゃないんかいって?
まぁゲームは最悪またインストールし直せばいいだろ
でも同じ思い出で撮り治せない。
だからだ。
ちなみに今は部室にいる。
他のメンバーとは合わないように時間をずらして来た。
ここで編集してる方が家よりも捗る。
((カタカタカタ
そして俺には誰にも言えない秘密がある。
それは…
"幽霊が視える"
元々視えてた訳ではない。
ゲーム実況部に入ったとき。
その時は視えたり視えなかったり…と不安定だったけど
学校が突然避難訓練とかしてたときからだったかな、完全に視えるようになったんだ。
俺からして幽霊は友達みたいなもの。
勿論、今も俺の周りに数体の幽霊が。
まぁほとんどは危害を加えてくるわけでもないから基本無視。
でも物は動かせるようでポルターガイストでサポートしてくれたりもする
まぁ飲み物取ってもらうくらいだが…
ヒョイっと俺の横にエナドリが届く。
その時、
((ガラガラバンッ…
と部室の扉が乱暴に開かれる。
多分やまだだ…
俺は扉に背を向けているため誰かは分からない。
まぁ、無視して編集してるか
((カタカタ
やまだが指差した先には俺の家から付いてきた幽霊。
こいつにも視えてるのか?
そう言いながらやまだは幽霊にずんずんと歩いていき手で触れる
が、幽霊なので触れることなくすり抜ける
やまだは面白がって幽霊にいろいろ仕掛けている
なんて根拠の無いことを言う
って言うかここにいる幽霊は呪うことなんて無いんだが…
俺は黙って自分のデスクに向かってまた編集をし始める
俺はやまだの隣を指差す
俺が椅子から立ち上がりやまだに近づくと
そう言うとなぜか素直にやまだが部室の隅に移動する。
((ヒョイ
共同作業作戦当日中
((ガラガラガラ
しかも幸いなことに誰もいない。
自分のデスクの近くまで来ると机に何か紙が置いてあることが分かった
((ガラガラッ
ヒラヒラと紙を揺らしながら見せる
『部活に来た人は編集、企画案、掃除、その他諸々を協力して終わらせてから帰ってね☆
部長より』
((カタカタ
次の日
うた視点
ゲーム実況部
((ガラガラ…
ふわぁ…と欠伸をする
ちなみに今来ているメンバーは
はる、ゆー、きゅー、こむ、俺。
まぁいつも通りだ
((ガラガラッ
対戦結果
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最下位 やまたくチーム
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。