第56話

丈にぃの会社見学!
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2022/11/26 03:00
大吾side

会社に到着し、謙杜と駿に約束事をする

大「お約束事ね。走らないこと、大きな声を出さないこと、勝手に物を触らないこと。わかった!」

駿/謙「わかった!」

そして、会社に入る

謙「おっきー――――い!!!!」

いきなり大声を出す謙杜

駿「謙杜、しー!!」

謙「あ!そうだった😝」

スタッフ「ようこそ!藤原様ですね!今から会社の中を案内したいと思います。」

駿/謙「はい!」

そして、1階から順番に会社の中を見せてもらう

そして3階に行くと沢山のデスクが置いてあった

そして、ガラス張りの部屋に何やら前で発表してるにぃの姿があった

今、謙杜がにぃを見つけたら飛んでいくだろう

俺たちはアイコンタクトをとり、謙杜に丈にぃの姿が見えないように壁になって歩いた

謙「駿!みて!電話がいっぱいあるね!」

駿「そうだね!」

よかった。謙杜は気づいていないようだ…

会社のスタッフの説明を皆で真剣に聞いていた

気を緩めた瞬間…

謙 !!!!!!!

タタタタタタタタタタタタ

俺たちが気づかぬうちに間をすり抜けて謙杜が丈にぃの部屋に向かっていた

丈side

プレゼンをしていたら、扉が開いた

ガチャ

謙「丈にぃだ!!!!」

丈「けんちゃん?!!!」

そこにいたのは謙とやった

俺を見つけて目をキラキラさせながら飛びついてきた

ぎゅうううううう

謙「丈にぃ!みーつけた!!!」

丈「けんちゃん?…にぃたちは?」

謙「向こうにいる!多分」

丈「多分って…あのな、けんちゃん…今、会議中やねん」

謙「かいぎちゅう?…たのしそうだね!」

丈「はは…みなさん…すいません…」

上司「はははは。いいんだよ!(笑)
   けんちゃんって言うのかな?今何歳?」

謙「けんちゃん、5歳だよ!」

上司「そっかー。お兄ちゃんのこと好き?」

謙「うん!大好き!
  丈にぃは僕たちのためにお仕事頑張ってくれてるの!
  いっぱいいっぱい頑張ってるの!
  にぃはかっこいいんだよ!」

丈「ッ?!!!!!」

上司「ふふ。そっかそっか(笑)」

謙杜がそんなこと思っていたなんて、目に熱いものが溢れてくる

謙「丈にぃは僕のこと好き?」

丈「大好きに決まってるやろ?」

謙「わーい!!」

両手を広げて喜ぶ謙杜に愛おしさがこみ上げてくる

そこへ

ガチャ!!

大/和/恭/流/駿「けんちゃん!!!!」

皆が焦った顔で入ってきた

大「けんちゃん!勝手にどっか行ったらあかんやん!」

謙「(´-ω-`)…ごめんなさい」

駿「けんちゃん!もう、お手てぎゅう!」

謙「ぎゅう♪」

大「はぁ…」

和「お騒がせしてすいません」

上司「おお!君たちが藤原君の弟さんか?」

大「そうです」

上司「みんな、かっこいいじゃないか」

恭「はい!」

バシッ

流「あほ!こういう時は謙遜すんねん。
  とんでもー」

和「なんか、ぎこちないで?(笑)」

流「え?ほんま?」

丈「なんか…ほんま…すんません…」

謙「ねぇ、見てみんな!
  アンパンマン書いた!」

駿「僕はばいきんまん!」

見るとホワイトボードに落書きをしていた

恭「うまいやん!」

大「そういう問題ちゃうねん!すいません!」

上司「あははははは。気にしなくていいよ?
   ゆっくり見学していってね!
    あ、このお金でアイスでも買いな?」

謙「ありがとう、おじちゃん」

駿「おじちゃん、いい人だね!」

そう言って、弟たちは部屋を出て行った

丈「あー――!もう!ほんますいません!
  後で言うときます!」

上司「いいんだよ。素直でかわいい子たちやないか」

同僚A「ほんまに♡天使がいた♡」

同僚B「お持ち帰りしたいくらいやわー」

同僚C「さすが、藤原君の弟やね。皆、スペック高そうに見えたわ」

丈「そんなことないっすよ?まじ、アホばっかです」

上司「誉め言葉にしか聞こえんなー」

同僚たち「ねー♪」

丈「続きしますよ!」

そして、会議も終わりエントランスをのぞく

恭「丈にぃ!」

丈「おう。」

エントランスにはちょうど見学が終わった弟たちがいた

大「今日はありがとうな」

流「丈にぃが仕事してるとこかっこよかったよ?」

恭「いつも。俺たちのために働いてくれてありがとう」

和「我が家の大黒柱は最高にイケてた!」

駿/謙「丈にぃ!」

ぎゅうううう

丈「おまえら…俺こそいつもパワー貰ってる…ありがとうな」

和「いいえー♪」

大「じゃあ、俺らはかえるな!」

恭/流「お邪魔しましたー」

駿/謙「おじゃ…したー!」

丈「おう。気を付けてかえれよ!」

そう言って、手を振った

あいつらがいるから頑張れる

俺はまた仕事場へと戻っていった

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