紫耀side
ガチャ
大吾が呼んでくれたのか、風磨くんがいた
あまりにも痛くて上手く喋れない
こんな激痛人生で初めてかもしれない。
ピピピ
痛みに耐えてると挟んでいた体温計がなった
そんな高熱だから苦しいわけだ。
なんて呑気なことを考える暇もないぐらいの痛みで
お腹がはち切れそうなぐらいだった
風磨くんに言われた通り頑張って深呼吸をしてみる
しばらくすると、痛みが落ち着いてきた。
コンコン
ガチャ
風磨くんがマネさんに電話してる時に、
突然押し寄せた吐き気。
こんなに迷惑かけてんのに
次は吐くとかありえないやろ。
喋るのも精一杯で、これ以上喋ったら吐いてしまいそうだったから
ならべくはやく切り上げてトイレに向かう
トイレにこもってしばらくだった頃、
吐き気はやっと収まった。
その頃には俺の体力はゼロに近くて、トイレの床から立ち上がることもできないぐらいだった。
戻るのが遅すぎたのか、大吾がトイレに来てくれた。
いつもならバレたくないから頑張って誤魔化そうとしてたけど、
今は助かった、来てくれてよかった。と思った。
大吾の指示に従ってかぎを開ける。
トイレも流してなくて、汚いままだったけど
今はそんなこと考えて居られないくらいだった。
大吾side
紫耀に鍵を開けてもらい、中に入る。
すると、顔が真っ青な紫耀が床にうなだれるように座っていた
いや、倒れていた。が正解だろうか。
紫耀の大丈夫という声を聞いて、トイレを流す
それから、紫耀は自分じゃ動けなそうだから
楽屋までおんぶで連れていくことにした
in楽屋
ガチャ
2人に説明をしながら、来るまでに寝てしまった
紫耀をソファに寝かせる
相葉くんはそう言いながら紫耀の頭を撫でる
昨日、廉とメールしてて「明日、オフやねん」
という会話を思い出し、廉に電話をかける
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!