第5話

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1,091
2023/02/13 10:59
紫耀side


ガチャ
風磨
風磨
ごめん、待たせた?
大吾
大吾
いや、全然です。ありがとうございます
紫耀
紫耀
ッ…風磨くんっ?…
風磨
風磨
うん、もう大丈夫だからな
大吾が呼んでくれたのか、風磨くんがいた
風磨
風磨
体温計とか、冷えピタとかいろいろ医務室から貰ってきたから、
大吾
大吾
あ、ありがとうございます
風磨
風磨
紫耀、熱測るな
紫耀
紫耀
ん…
あまりにも痛くて上手く喋れない


こんな激痛人生で初めてかもしれない。
ピピピ
痛みに耐えてると挟んでいた体温計がなった
風磨
風磨
39.3…
大吾
大吾
えぇ、たっか
そんな高熱だから苦しいわけだ。


なんて呑気なことを考える暇もないぐらいの痛みで


お腹がはち切れそうなぐらいだった
風磨
風磨
紫耀、苦しいよな。とりあえずゆっくり深呼吸しよ
紫耀
紫耀
…ハァッ…フゥ…グスッ
風磨
風磨
そうそう、大丈夫
風磨くんに言われた通り頑張って深呼吸をしてみる


しばらくすると、痛みが落ち着いてきた。
紫耀
紫耀
ふうっ…
風磨
風磨
大丈夫か?
紫耀
紫耀
はいっ、ありがとうございます
大吾
大吾
なぁ、紫耀。今日の収録やめにしようや
紫耀
紫耀
やだ
風磨
風磨
俺も延期の方がいいと思うけどな
紫耀
紫耀
フルフル
コンコン
大吾
大吾
あれ、誰やろ
大吾
大吾
はーい
ガチャ
相葉くん
相葉くん
おぉ、大丈夫か?
風磨
風磨
どうしたんすか?
相葉くん
相葉くん
いや、トイレしに通りかかったら2人の声聞こえたし、大丈夫か?とかいろいろ聞こえてきたから
紫耀
紫耀
大丈夫っす、たしたことないんで
風磨
風磨
いや、全然大したことあるから
大吾
大吾
紫耀が39度ぐらいの熱出してて、
相葉くん
相葉くん
え、やばいじゃん
大吾
大吾
だから、収録延期にしてもらって今日は帰ろうって交渉中です
紫耀
紫耀
俺は大丈夫だから、
風磨
風磨
何言ってんだよ、熱もあって腹も痛いんだろ?
相葉くん
相葉くん
風磨の言うとうり今日は帰った方がいいよ。
紫耀
紫耀
いや、でも
相葉くん
相葉くん
俺は紫耀が元気な姿で、全力で楽しんで収録がしたい。紫耀が万全じゃないときに収録はしたくないよ。
風磨
風磨
な、今日は帰ろ
紫耀
紫耀
はい、
大吾
大吾
紫耀のマネさんに連絡しなあかんよな
風磨
風磨
紫耀、スマホ借りるぞ
紫耀
紫耀
はい、
風磨くんがマネさんに電話してる時に、


突然押し寄せた吐き気。


こんなに迷惑かけてんのに


次は吐くとかありえないやろ。
紫耀
紫耀
トイレ、行ってきます
大吾
大吾
着いてかなくて平気か?
紫耀
紫耀
うん。大丈夫
喋るのも精一杯で、これ以上喋ったら吐いてしまいそうだったから


ならべくはやく切り上げてトイレに向かう
紫耀
紫耀
ッ…ハァッ…ウッ…
トイレにこもってしばらくだった頃、


吐き気はやっと収まった。


その頃には俺の体力はゼロに近くて、トイレの床から立ち上がることもできないぐらいだった。
大吾
大吾
紫耀〜、大丈夫か?
戻るのが遅すぎたのか、大吾がトイレに来てくれた。


いつもならバレたくないから頑張って誤魔化そうとしてたけど、


今は助かった、来てくれてよかった。と思った。
紫耀
紫耀
大吾…ハァッ
大吾
大吾
大丈夫やから、鍵だけ開けれる?
大吾の指示に従ってかぎを開ける。


トイレも流してなくて、汚いままだったけど


今はそんなこと考えて居られないくらいだった。




大吾side
紫耀に鍵を開けてもらい、中に入る。


すると、顔が真っ青な紫耀が床にうなだれるように座っていた
いや、倒れていた。が正解だろうか。
大吾
大吾
苦しかったな、もう吐かへん?
紫耀
紫耀
ん…も、大丈夫ッ
紫耀の大丈夫という声を聞いて、トイレを流す


それから、紫耀は自分じゃ動けなそうだから


楽屋までおんぶで連れていくことにした
in楽屋
ガチャ
相葉くん
相葉くん
紫耀くんの様子どう…大丈夫!?
大吾
大吾
トイレの中で倒れてて、かなりの量吐いてたっぽいです
2人に説明をしながら、来るまでに寝てしまった


紫耀をソファに寝かせる
相葉くん
相葉くん
そっか、辛かったよね
相葉くん
相葉くん
あ、さっきスタッフさんに延期のお願いしたら了承してくれた。
大吾
大吾
ほんまですか。ありがとうございます
相葉くんはそう言いながら紫耀の頭を撫でる
風磨
風磨
マネさんに連絡したんだけど、今は他の仕事があるらしくって…
大吾
大吾
ほんまですか…廉に連絡してみますね
昨日、廉とメールしてて「明日、オフやねん」


という会話を思い出し、廉に電話をかける
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