第11話

🍷「猛獣」
328
2022/10/02 13:40
蘭.
海優と別れる?それは無理かな~
あなた.
なら交渉不成立です
蘭.
別に俺はいいよ?それでも
蘭.
あなたちゃんがそれでいいならの話だけど笑
あなた.
私は構いません。
蘭.
お前らってさ~…


























蘭.
やっぱやーめた♡
あなた.
はっ?
蘭.
この書類、九井んとこだよな?俺も渡す書類あるから持ってっとくな~
あなた.
あ、ああ、ありがとうございます
蘭.
あ、あとお前コーヒー好きなんだっけ?
あなた.
ブラックなら好きですけど…
蘭.
OK、いつも頑張ってるし、先輩が奢ってやるよ~
あなた.
先輩って…立場同じなのに…
蘭.
あ、今敬語少し外れた?竜胆に自慢してこよ~
あなた.
え?は?ちょ!
嵐のように私のオフィスから立ち去った
いつも私はあの人に振り回されてばかりな気がする
あなた.
私と海優がなんだって言うの?








私と海優はただの同僚に過ぎない
ただの同僚
だから海優は呑気に笑って仕事をしていればいい
ホントのことは、私だけが知っていればいい




















少し時間が経ち、本当にあの人はコーヒーを買ってきてくれた
あなた.
……、ありがとうございます
蘭.
敬語じゃなくていいよ~?
俺らドウリョーだろ~?
あなた.
挨拶の時も言った通り、仲良くするつもりはないので敬語は外しません
蘭.
敬語外してる方が可愛いけどな~
あなた.
ッ触らないでください
頭を撫でてきた手を払い除けた
蘭.
相変わらず釣れねぇ女だな~
あなた.
ホイホイ釣れるそこら辺の女と一緒にしないでください
キッ、と睨むと垂れ下がった目尻を更に下げ
蘭.
かぁわいい♡
そう言った
背筋が今までにないほどに冷えた
この人の目はただ人を見る目じゃなかった















獲物をジッと狙う猛獣の目だった

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