第19話

🍸「消灯時間」
218
2022/11/26 16:15
{パシッッッ}
乾いた音が鳴り響いた
肌と肌が衝突する音だった
音の原因はあのチビがバカの顔を蹴った音だった
手錠に繋がれてるせいで手は使えず
警務員の皮膚を噛みちぎったお得意の歯は使えず
最終手段の足を使ったらしい
すぐさま警務員は駆け寄りあのチビを止めた
.
私に触んじゃねぇ!!!
チビが怒鳴り声をあげた
蘭.
(あんな声でるんだ)
騒ぎはすぐにおさまった
消灯の時間まで俺は待った
別に消灯前は自由だからその時間に行っても良かったけど
誰もいない、聞かれない時間なら消灯すぎの方が好都合だった
消灯時間がきた
蘭.
おい、竜胆
竜胆.
んぁ…、なに……??
蘭.
いくぞ
竜胆.
どこに……
蘭.
あのちびんとこ
竜胆.
んー…
寝ぼけてる竜胆を引っ張って
あの女がいる所へ向かった
警務員
〜〜〜〜〜〜?
蘭.
竜胆、しっ。
竜胆.
んっ?
警務員とあのチビの話し声が響いてきた























警務員
理由が分からないとずっとここにいる羽目になるぞ
.
あっそ、だから何
警務員
あのなぁ…、俺だってお前が好きで構ってるんじゃないんだ。さっさと理由を吐いてくれ
.
……
警務員
なら、お前の双子の話でもしてやろうか?
{ダンッッッッッ}
チビは体を起こし机を叩いた
.
海優はッ!!!
海優は無事なの?!!…です、か?
おぼつかない敬語で警務員に聞いた
蘭.
(なんか、面白そ)
眠そうな竜胆はその場で寝始めた
警務員
無事だ。けど、お前が親を殺したせいで精神が崩壊、今までの記憶がさっぱり抜けて引き取られた家族が本当の家族だと思っているそうだ
警務員
残念だが、お前のことも全く覚えてねぇぞ。
.
安全なら、それでいい…
{ガタッ}
警務員
誰だそこにいるのはッ!!
寝てる竜胆が音をたてやがった
蘭.
やべ、竜胆行くぞ
竜胆.
んー…
蘭.
バカ声デケェって
竜胆.
ごめん
俺らはその場を後にした

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