いつもニコニコしてて気味が悪かった笑顔はどこにもなく
真剣な眼差しで笑った
その声は枯れていた
ヒソヒソと、周りは話していた
{ ッバン ッバンッ }
海優、私ね、言いたいことがあるの
本当は、私と海優は双子なんだよ
私が遅く産まれて妹
海優が早く産まれてお姉ちゃんだったんだよ
お父さんからの性的暴行で海優はいつも真顔経ったね
精神的にきてて、それなのに私にはいつも笑顔
だから、海優の笑顔が見たくてやった行為
海優は逆に泣いてたね
まぁ、覚えてないか
私はアクセル全開にし
助手席に乗せたものを左手で抑えた
そしてブレーキをかけることも無く
スピードMAXのまま突っ込んだ
轢かれて死んだのはほんの数人
突っ込んだせいで頭を強打し血は流れているが
すぐさま助手席に乗せてたものを持ち車から降りた
車はガソリンのおかげでよく燃えた
駆けつけた数十人に向けて銃声をあげた
{ バンッッッッッ }
ここで私の記憶は途切れた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。